アートの周辺 around the art

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引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝 @京都市美術館

2013-04-15 | 展覧会
このところ少し寒かったですけど、きょうの京都は穏やかに暖かく、人出も多かったです。
ゴールデンウィークに向けて、あちらこちらで大型展覧会が開催され、アート心のときめく季節です。

さて、きょう訪れたのは京都市美術館。「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」を見に行きました。
京都市美術館は、今年もえらいことになっています。同時に開催されているのは「ゴッホ展」!こちらの方が人気でしたね。長い列ができていました。
幸いなことに(?!)「リヒテンシュタイン」は難なく入場でき、なおかつ会場内もさほど混んでいなくて快適に鑑賞できました。

リヒテンシュタイン家はハプスブルク家の寵臣として17世紀に侯の爵位を与えられ、以来「優れた美術品の収集が一族の誉となる」を家訓とし、歴代の当主が傑出した美術コレクションを築いてきました。
今回の展覧会では、ヨーロッパの絵画史を辿りながら、その優れたコレクションを一堂に展覧するもので、特に一挙8点が出品されるルーベンスと、再現された「夏の離宮」のバロック・サロンが目玉です。

チラシにもなっているルーベンスが5歳の娘を描いた「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」は、とってもかわいらしかったです~。ポスター等複写されたものでみると、若干勝気な表情が強く見えますが、実物はもっと柔らかい表情で本当に父の愛情に包まれて愛おしく描かれた、という感じがしました。ルーベンスというと、わりと大作のイメージですが、今回、このクララの肖像画や「ひげのある男」など、小さな肖像画が存在感たっぷりで印象に残りました。あと、ルーカス・クラナッハの写実性や、ヴァン・ダイクの肖像画にも惚れ惚れしました~。

バロック・サロンは、東京会場(国立新美術館)では、天井画まで再現されていたとのことですが、京都市美は建物の古めかしさなら負けないぞ!的なマッチした雰囲気だったのではないでしょうか…。その中では「貴石象嵌細工のチェスト」が石のパッチワークで細かくも何となくのどかな絵柄で見ていて楽しかったです。

ヨーロッパの現地美術館の雰囲気を伝える「リヒテンシュタイン展」は6月9日(日)まで。ちなみに「ゴッホ展」は5月19日(日)まで。

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