アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

高いゼ!大阪芸大スカイキャンパス

2014-03-15 | ギャラリー

日本一高いビルとして話題の「あべのハルカス」。こちらの16階には、本格的な都市型美術館である「あべのハルカス美術館」が開館するのですが、オープニングの「東大寺展」は3月22日から。お楽しみはもう少し先ですね。

ここには、他にもアートを楽しめる場所がありました。大阪芸術大学がサテライトキャンパスをオープンさせており、ただいま「大阪芸術大学グループ 卒業制作選抜展」を開催中。24階からの眺望も楽しみに、訪ねてみました。

なかなか広いスペースです。パンフレットによると、窓に面した素晴らしい眺望を眺められるセミナールームとのことですが、きょうは展示会場仕様なので、当然ながら壁で隠れていました…。

さて、肝心の展覧会、このような学生さんの作品を見る機会はあまりないんですよね。作品は多彩でした。しっかりした油彩もあれば、写真、映像、染織、絵本、ガラス工芸、プロダクトデザイン、建築まで!!選抜展なだけあって、どれもこれもオモシロい作品ばかり。若い感性で、柔軟に発想されたアイデア。あまり理屈をこねることなく、「どうだ!おもしろいだろう!」って気持ちをまっすぐにぶつけたような作りっぷりがまぶしい感じでした。

昨年、芸大の学生さんと接触する機会があったのですが、驚きましたもんね~。皆さん、単に絵がうまい、デザインの技術がすごい、ってだけじゃなく、それを仕立てる企画力みたいなもんもみっちり鍛えてる感じで、さらに、自分の感性に確固たる自信を持ってて…。この子らの学生生活、充実してたやろな~!と感心したものです。

素敵な作品を見せてくれた学生さんたち、この先もまっすぐな感性を持って、豊かに生きていってもらいたいなあ!と心から思いました。 今週末、3月16日(日)まで。

※写真は、60階の展望台からの夜景です。ピンクに光ってるのは通天閣だよ!

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ギャラリーはねうさぎ

2012-03-25 | ギャラリー
ほぼ一年ぶりの訪問となりました京都市東山区にある「ギャラリーはねうさぎ」。ここは小さいながらも、本当に楽しい心地のよいギャラリーです。そもそもギャラリーってやっぱり入りにくい。小さいスペースに扉を開けて入るのはちょっと緊張。でもここは、ギャラリーの方の姿が見えにくいのですが見えていて、あまり待ち構えられることもなく、でもお迎えしていただいている印象はあって、入る抵抗がありません。
そして、何と作品を見ていると、お茶を出してくれるんです!ひととおり作品を見て、腰を下して作家さんの作品ファイルを見ながらホッコリお茶をいただきます。

今回、展示されていたのは「清藤隆由展 Growth」。
部屋の真ん中に細長いガラスケースがあって、そこには動物の骨のような親指くらいの白い物体が。中にも埋もれてもいるし、ガラスを挟んで上下にくっついてもいる…。白のイメージが清潔でシンプルなんだけど、白い物体は生き物のようで、うごめきそうで、生命感もあるような美しい作品。他にも同じような白い物体が並べられている平面作品もありました。

そこでは、なんと作家さんご本人が作品を撮影されていました。ラッキー!前回来た時もそうだったのだけど、また作家さんにお会いしてお話することができました。

この白い物体は、土を焼いたもの。ガラスにくっついているのは磁石を仕込んでいるからなのだそうです。平面作品も磁石でくっついているので、少しずつ動かしながら撮影をしておられました。「おもしろいかな~と思って…」なかなかユニークな力の抜けた感のある方です。
ファイルで見た以前の作品がもっと練り込まれている感じだったので聞いてみると、「素直に作品を作れるにようなった」とおっしゃっていました。
展示の苦労などもお聞かせいただき、いや~、楽しかったです。ガラスケース、ではなくアクリル板だそうですが、その作品、横から見るとおもしろいよ、とアドバイスいただき見てみると、おースゴイ、少しゆがんだ感じのアクリル板に作品が写り込み、作品の中にすっぽり入り込んで異次元が広がる感じ。おもしろかった。

ホントに小さなスペースですが、素敵なアート体験に出会える「ギャラリーはねうさぎ」。すっかりお気に入りになりました。

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ギャラリー巡り(京都その1)

2011-01-30 | ギャラリー
ひょ~、寒いですね。本当に春の訪れが待ち遠しい今日この頃です。
さて、かねてから始めたかったギャラリー巡り、ついにその一歩を踏み出しました。
きょうは京都の東山周辺をまわってみることに。

まずは<ギャラリー16>にて、『日高理恵子-見ること』。日高さんは、下から見上げた樹木を描き続けている画家で、最初に見たときはアングルの新鮮さに衝撃を受けたものです。木の枝って本当にどれもこれも芸術的な形な気がする…。そんな日高さんの、それ以外の平行に見た風景とか人物とか描いているドローイングが見れて興味深かったです。うまいなあ…。小さな作品をすごく身近に見れるのもギャラリーのいいところですね。

次に訪れたのは<ギャラリーはねうさぎ>にて、山本雄教展『どこへ行く』です。小さなギャラリーでしたが大きな作品がドーンと。点字ブロックをモチーフに、それがまるで列車の線路みたいにどこまでも伸びていく…。一本一本は規則正しいのだけど、表面の加工の感じからちょっと愁いを帯びた感じで、一瞬竹林のように見えたり。
そこには作家さんご本人がいらっしゃって、少しお話もできてラッキーでした。表面の加工の方法とか描き方とか、テーマについてとか、お話くださいました。置いてあった作品集の別のテーマの作品もおもしろかったので、また機会があれば、ぜひ見てみたいと思いました。

そして最後に<ART FORUM JAFRO>で、『KYOTO 版画 2011 新鋭展』を見ました。6人の作家のバラエティに富んだ版画作品が展示されていました。ここでは、価格がばっちりキャプションに書いてあったので、けっこう「買う」という視点ももって見ることができました。版画はけっこう買いやすい。1万円以下の作品もあったりして、自分のものにするなら…と真剣に考えてしまいました。ふじいみよこさんという方の作品は、ところどころコラージュ風であったりしてわりと好みでした。

以上、初日は3ヶ所のみでしたが、なかなかおもしろいものだと思いました。
まずギャラリーは小さいので、本当に気軽に短い時間で鑑賞できます。でもきちんとテーマがあれば、それでも十分に楽しめます。また、知らない作家が多いので先入観なしに作品を楽しめます。また同時代作家なので、とてもライブな感覚です。
それから、今回気付いたのは、ギャラリーはコミュニケーションの場であるということ。美術館では大きな声で話していたら即注意されるけど、ギャラリーは作家がいたり知り合いがいたり、ギャラリーの人がその場で大いにコミュニケーションするものなんだなあって。
実際はねうさぎでは作家さん本人と、作品について話ができたり、そういう楽しさはとても新鮮でした。
それから、ギャラリーに行けばギャラリーの情報が収集できることもわかりました。

次は三条、四条あたりにも足を延ばしてみよ~う!!
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