少し前の話ですが、三重県にあるパラミタミュージアムに行きましたのでご紹介します。
この美術館の目玉のひとつとして、池田満寿夫の「般若心経」シリーズがあります。
池田満寿夫といえば、アーティストであることはもちろん知っているし、芥川賞も取ったりしていて、ひと頃よくテレビなどにも出ていたのを覚えていますが、代表作といわれるとよくわからなくて人物像としてはぼんやりしている印象です。そんな彼が晩年には陶芸作品の制作に打ち込んでいたとのこと、そんなことは全然知りませんでした。
「土と火が創造と破壊を繰り返す〝陶"の世界に輪廻転生を感じ」たとの言葉のとおり、彼の陶芸作品は本当に土そのままを固めて焼いたような、滑らかな表面などとは無縁な、岩肌とか瓦礫を思わせる塊に何とも言えない表情の仏のお顔がついており、それが壮大な時間の流れや人工的なもののはかなさなどを感じさせてくれました。
この美術館は、何と!写真OKでした。こういうのも美術館サービスとしてはありだな、と思いました。だって自分なりのアングルを探すって楽しいもの。
この器のような作品には、般若心経が一文字ずつ彫られていますが、その作り方は陶芸の常識を超える土を機械で押し出して作るというもの。そういうことにこだわらないのは池田らしいといえるのでしょう。
マルチタレントゆえ未だ国内で正当な評価がなされていないと言われる池田満寿夫に、ここで出会えてよかったなと思いました。
この美術館の目玉のひとつとして、池田満寿夫の「般若心経」シリーズがあります。
池田満寿夫といえば、アーティストであることはもちろん知っているし、芥川賞も取ったりしていて、ひと頃よくテレビなどにも出ていたのを覚えていますが、代表作といわれるとよくわからなくて人物像としてはぼんやりしている印象です。そんな彼が晩年には陶芸作品の制作に打ち込んでいたとのこと、そんなことは全然知りませんでした。
「土と火が創造と破壊を繰り返す〝陶"の世界に輪廻転生を感じ」たとの言葉のとおり、彼の陶芸作品は本当に土そのままを固めて焼いたような、滑らかな表面などとは無縁な、岩肌とか瓦礫を思わせる塊に何とも言えない表情の仏のお顔がついており、それが壮大な時間の流れや人工的なもののはかなさなどを感じさせてくれました。
この美術館は、何と!写真OKでした。こういうのも美術館サービスとしてはありだな、と思いました。だって自分なりのアングルを探すって楽しいもの。
この器のような作品には、般若心経が一文字ずつ彫られていますが、その作り方は陶芸の常識を超える土を機械で押し出して作るというもの。そういうことにこだわらないのは池田らしいといえるのでしょう。
マルチタレントゆえ未だ国内で正当な評価がなされていないと言われる池田満寿夫に、ここで出会えてよかったなと思いました。