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引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

瀬戸内国際芸術祭2010 ~小豆島~

2010-10-30 | 旅×アート

行ってきました!瀬戸内国際芸術祭。もう閉幕間近であったので、雨の中にかかわらず、どこも大勢の人が訪れていました。行程は、小豆島→豊島→高松、1泊2日。

まずは、姫路から小豆島へフェリーで渡る。10月というのに、フェリーの甲板の風はすごく心地よい。お天気、もってくれ~!
島の北東の福田港に着くので、そこからバスで移動。けっこう時間もお金もかかりました。

まず訪れたのは、66・小豆島の家(王文志)。いきなりのハイライトです。ここは日曜美術館で見てすごく来たかったんだ~。
もっこり象さんが頭を突き合わせているようなお家、実はすべて竹で編まれているんですね。アーチのような通路を抜けていくと、丸いお部屋に出ます。部屋の中央は一段高くなっており、人々が靴を脱いでそこにあがり、座ったり寝転んだりとくつろいでいました。もちろん床も竹。寝転ぶと床下から気持ちの良い風が吹き抜けて、すごーく心地良かったです。いろいろな人が一堂にゆるく集まっている感じで、しかもお子さんがけっこう多くて楽しそうにはしゃいでおり、何だか良い雰囲気を醸し出しておりました。この季節でも十分気持ち良かったけど、夏なんかもっといいかもね~。ここは、芸術祭が終わるとなくなってしまうのでしょうか、もったいない気がしました。

この家を囲むように何本も立てられているのが、67・声なき人々の声(ダダン・クリスタント)。高さ5メートルほどの竹に笛のように穴が開いている。風が吹くとかすかにボーボーと音がするので、じっと耳を澄ませてみる。立てられた時は青竹だったのでしょうけど、もうすっかり茶色くなっていました。

この作品のすぐ近くに中山農村歌舞伎舞台があり、ちょうどその日の夕方に公演が行われるとのことで、舞台のセッティングをしていました。少し離れたところには肥土山農村歌舞伎舞台もあり、島に根づき大切に守られてきた芸能文化を垣間見れました。機会があれば実際の舞台も見てみたいものだと思いました。

また途中、田んぼの中に、巨大なマンモス発見!65・わらアート(武蔵野美術大学わらアートチーム)、象と鯨、これは例の若冲の新発見された作品を模しているにちがいない!と一人興奮していたのだけど、ダンナは鯨を亀と思い込み、見知らぬ人にもそう教えてしまったとのこと、そー言われれば亀にも見える…。ついに降り出した雨にそぼ濡れて、しっとりした風情でした。

そこから、なかなか来ないバスにしびれを切らして雨の中を徒歩で常盤橋まで移動、61・心の巨人(河口龍夫)、62・土と生命の図書館(栗田宏一)を鑑賞。

 


今は廃校となった小学校の図書館、少し色褪せているようではありましたが、フツーに本がいっぱい置かれている中、瀬戸内地域他、いろいろな地域の土を採集して和紙にのせたものが、規則正しく並べられている。その色のバラエティ豊かで美しいこと!土なのにすごくフワフワの、何か羊毛とかそういう繊維の塊に見えました。採取順に並べただけとのことでしたが、そのグラデーションもすごく素敵で、うっとりしました。ここでは地元の人が訪れていて、もう終わるのが残念だな~とお話されてました。学校は廃校と思えないほどキレイでした。建物も使われるとイキイキするのでしょうか。

というわけで、1日目の小豆島の行程は終了。


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