アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

東寺で桜を愛でる

2012-04-16 | 旅×アート

今年は桜の開花が遅いと言われていましたが、もう今週末は最後の見頃でしたね。
花見というイベントも、単独なら「花の下でお弁当」が必須だし、じゃないなら、花見プラスアルファが欲しいところ。今年は「花見とサッカー」という案もあったのですが、結局「花見と仏像」となりました。

訪れたのは京都・東寺。新幹線で東京方面から帰って来ると、まず目に入る黒い陰影の五重塔。「あ~、帰って来たな~」とホッとする一瞬ですよね。超有名とは思うのですが訪れる機会がなかなかなく、初訪問となりました。

平安時代からその地にある東寺、弘法大師が造営されたお寺です。1200年余りの間には、災害や戦などにより何度も焼失しながらもその度に元の姿に再建されてきたそうです。
お寺の中の主な建造物は五重塔(国宝・江戸時代)、金堂(国宝・桃山時代)、講堂(重文・室町時代)、大師堂(国宝・室町時代)。そして金堂、講堂の中の仏さまの数々が誠に素晴らしい!

特に気に入ったのは講堂の「立体曼陀羅」です。まるで狭い舞台に大スターたちがひしめき合っているように、21体の仏像が並んでいます。うち15体は平安時代前期の制作で、すべてが国宝。仏像の番組や本なんか見たりして、少しは知識を持って行ったつもりだったけど、改めて堂内で仏様と対峙すると、あまり美術館で美術品を見るようにはまじまじと見ることが出来ない、というか、そもそも暗くてよく見えないってのもあるのだけど、「拝むべきもの」と「鑑賞」との狭間で揺れてしまうんですよね…。
ホントに、お一人お一人が大スター、梵天とか帝釈天のお顔の美しいこと!象とか鳥に乗ってるのもおもしろいし。美術館にお越しいただいたら、えらい行列でっせ~とか思ってしまう私はフトドキものですかね~。

続いて「宝物館」と「観智院」にも行ってみました。
「宝物館」では、千手観音立像がよかった。6m近くあるでっかい仏像。ほんとに千本ありそうな手は繊細に造られており、大きさの迫力もあってえらくありがたい気持ちになりました。
「観智院」は、建物の中のお部屋をいろいろ巡ることができます。間取りとか小さな窓のつくりとか天井とか、なんだか凝ってて、小さな襖には絵が描かれていて、素敵なお庭もいっぱいあって、なかなかおもしろかったです。ここでは、ご本尊である「五大虚空蔵菩薩像」がよかったです。唐で造られたそうで、表情がやはり和式とは違う、すっとした面持ち。5人の仏さんが、鳥とか像とか馬とかに乗ってるのがとてもユニーク。もっと間近で見たかったです~。

東寺のHPは素晴らしいです。写真の迫力が堪能できますので、ぜひ見てみてください。そして、ぜひ訪ねてみてください。
あ、もちろん桜も美しかったです!桜と五重塔のベストスポットには、人が絶えることがありませんでした。(ので写真撮影ができませんでした…)

人気ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「私の中の自由な美術」 上野... | トップ | ART KYOTO 2012 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅×アート」カテゴリの最新記事