ムカデとことこ

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何を忘れるのか?

2014-05-14 13:33:37 | テレビを見て
昨日認知症特集のテレビ番組を見た。

その中でも言っていたけど、昨日何を食べたのか忘れるのは

単なる物忘れで、病気ではない。

食べたことを忘れるのが認知症という病気。

「物忘れ」とはよく言ったものだと思う。

何を食べたかという「物」は忘れるけど、

食べた事というのは忘れない。

何かを取りに行って何を取りに来たのか忘れるなんてことはよくある。

何かを取りに行こうと思ったけど、その「何か」は物だから忘れるけど、

(取りに行こうと思った)という(思い)は忘れてないわけだ。

昨日の夕飯に何を食べたのかはその時に思った(思い)を覚えていれば容易く思い出せるけれど、

料理が大好きというわけでも大嫌いというわけでもない私が作るものだし、

うちみたいに変わり映えのしないメニューばかりだと関心もなく覚えないということもあると思う。

似たような材料で似たようなメニューだと忘れやすいかなと思う。

義父の希望でほとんど毎日刺身にしてるし、

野菜は買わないでうちのでやろうと思っているから、

毎日キャベツ、玉ねぎ、スナックエンドウ、菜花、きぬさやばかり。

こういうんじゃなくて変わったものを食べたら忘れない気がする。

「超美味しい!」とか「なんじゃこれは???」なんて思ったら、

その(思い)は忘れにくいんじゃないかな。

ほとんど変わり映えのしない毎日は認知症になりやすいのかもしれない。

そういえば、昨日の番組でも茂木健一郎さんが

ときめくことが認知症になりにくいとか言っていた。

短期記憶をつかさどる海馬というところで神経細胞が破壊されると、

海馬は委縮するのだという。

ときめくと脳の中でドーパミンやエンドルフィンがたくさん出て

神経細胞が増えるので海馬は委縮しないとか言っていた。

そうだ、覚えている記憶というのは喜怒哀楽を伴っているものだ、というのも言っていた。

記憶というのは映像と共に過去の(思い)が今の自分の意識に浮かび上がってくることなので、

やっぱり(こう思った)ということを意識的に自覚することが

認知症になりにくいと言えるんじゃないか。

あまり喜怒哀楽を伴わない行為である、畑で剪定ばさみを作業の途中で置くことも、

置いた後で「はさみをナンタラへ置いた」とわざと意識的に思って

声に出して言うと忘れないというのも予防法の一つかもしれぬ。

認知症は自分のしたことを忘れてしまうのだから。

意識を見張ること・したこと、していることを自覚するというのは

何を描いてそうしてるのかということに当然つながることだし、

自分が認知症になるならないにとどまるもんじゃないと思うから、

常に自分の意識を見失わないようにしたいものだ。
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