歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

ハン内官

2013年10月05日 | 演ずる人びと
『トンイ』で、肅宗のそばにいつも控えているハン内官という人が出てきます。物の分かった能吏で、トンイに好意的な人。あの人は宦官なんでしょうね。無髯だし。吹き替えの声の人も、彼が宦官だということを意識して声を出していると思う。

しかし無髯というと、宮中の楽所にいるのっぽのヨンダルというのも無髯なのだ。あれがよく分からない。もしかしてヨンダルも、取っちゃってるのだろうか。

性におけるヒゲの持つ意味は、そうとう深いですからね。いろんなネタがありますよ。これももう書いたかもしれないけど、西洋でカウンターテナーといえばヒゲを生やしているのが昔はふつうだった、それは、同性愛者ではないことをあえて誇示(?)するためだった、とか。

それにしても『トンイ』を見ていて不思議なのは、王の愛妾となったトンイのところに、有髯の、つまり異性愛者オーラをふつうに身につけている武官や貴族が、平気で出入りしていること。朝鮮の後宮ってあんなにオープンだったのかな。あんなだと、あえて宦官がいる意味もないような気になるんだけど。

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