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from Shizuoka/name is "slide"

どんぐり

2014-11-06 | Weblog
11月6日、木曜日。
午後21時38分。
今夜も月の夜。


今日は、晴れたり曇ったり晴れたり曇ったり…な日でした。
そして、11月になったというのに暑くて、
カーディガンを一応用意していたけど
袖を通したのは日も暮れてから、理由も荷物になるから…というもので
今日は夜になっても暖かいです。(いつもより)


今日は、お気に入りの楠の木を見上げることができました。
相も変わらず日の光を良い塩梅で葉に透かして
そよそよと気持ち良さそうな姿でした。


この時期は実が生るようで
石畳の上には可愛らしい夜空の色の小さな実が
たくさん落ちていました。
踏まないように歩いて
楠の木の子供たちを愛でました。
癒されました。(*^_^*)


そういえば、楠の実だけでなく
どんぐりも落ちていて、すっごく可愛かったっけな。
あんまり可愛いから、『団栗』って漢字で書かず
平仮名明記してしまうくらい可愛かったなぁ。
平仮名で『どんぐり!』って感じです。


どんぐりというと
火野正平さん(『心旅』の)も、道に落ちているどんぐりを見つけて
可愛いと言っていたシーンがあったなぁ。
どんぐりはみんなの人気者だね?


火野正平さんといえば(←連想ゲームでご免なさい)
やっぱり、
『お父さんに似ているなぁ…』と
この秋の旅シリーズも思います。
そっくりというわけではないけど、似ているなぁ…と思ったりします。


昔は、社会の教科書に出ていた
思想家のルソーさんに似ていると
きょうだいの間では言われていた父でね
あの頃は、教科書を開いては
『あ、お父さんだ』と授業中眺めたものです。


他の教科書の偉人さんの顔には
髭が生えていたり
ばっちりメイクな落書きが施されてあったけど
ルソーさんだけは無傷でした。
そんなルソーさん以来の火野さんです。(←火野さん大迷惑)


一番似ているのは手です。
あの血管の走り方というか
浮き出方が本当によく似ています。
形も似ているかもな。
父の父も(祖父)、そんな手でした。


大工をしていた祖父は
日に焼けた
筋張った手(腕)でトンカチでトントンしたり
カンナで、長い材木を削っていたものです。
鰹節のような薄い木屑が
すごい良い匂いでした。

…ということは
僕の手もそのうちそんな手になっていくわけで
おそらく、
先祖代々そんな感じなのだろうな。


そういえば(←こればっかりですね?)
今日は、
祖父の母である、曾祖母が若い頃、奉公していたというところへ行ってきました。
明治生まれですから
『奉公』ってあるのですね、何かステキだな。


『ここに曾祖母がいたのかぁ』
と思うと、親近感が湧くと同時に
感謝の気持ちも湧いてくるのでした。


それから今日は、優しくしてくださった方がいて
ありがたいというか
かたじけない気持ちになって


可愛いどんぐりから
不思議な感謝から
ありがたい気持ちから
今日は
感謝だらけの日でした。
感謝だらけの日に、感謝です。^^














『どんぐり』

草の匂いと
葉と葉がこすれる音と
石畳の上の
どんぐり
ころころどんぐりこ

忘れないでしまっておくの
可愛い景色は
お気に入りのハンカチで
包んでおくの

穏やかすぎる穏やかな時
踏まないように
ゆっくり歩いた楠の木の歩道
この手で掬ってみるの







コメント
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