詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

哀しいから、

2008年05月26日 | うたかた 2008
雨は心より哀しくない
哀しいのは人の
心だけ

哀しい心に陽射しは要らない
身も
心も
倒れてしまうから

哀しい心が安堵するのは
暗闇
遮光カーテンでこの世を隔てて
また寝よう

いつものように
いつまでも
できるだけ
長く
目覚めないことを夢見て。

08 5 26 am1:34



5 コメント

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暗闇が癒してくれるなら (遊民)
2008-05-27 10:06:01
暗闇が癒してくれるなら
そこにいて・・・

日差しが邪魔なら眠るといい。

それでも、思い出してほしいのは、あなたを気遣う人たちが大勢いるということ。

何もできなくて・・・
手を差し伸べることもできなくて・・・

ただひたすら眠るあなたを見つめている人たちがいることを。

搾り出すようなあなたの声は

暗闇の中からちゃんと聞こえている。

何もできない悔しい心を抱えて・・・

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遊民さん (ao)
2008-05-27 21:55:54
遊民さん

最近世間を騒がしているらしい、東京の同じマンション内で殺人を犯してバラバラにしてトイレに捨てたっていう事件あるでしょ。江東区だったか。
容疑者が逮捕される前にマスコミのインタビューに嬉しそうに答えてる映像があって、
それを受けてのある精神科医がコメントの中で容疑者に対して、
人に対する共感や同情に欠ける人格障害の人か、経験した出来事を無かったことにしてしまう乖離した人、ってまるでどこかの教科書みたいなこと言ってたんだけどね。

でもその言葉はわたしに深く深くシンパシーしてしまいました。
わたしとまったく一緒だ!と思って、容疑者に心的距離を感じなくなりました。
でもわたしは彼より幾ばくかの想像力があるから、あんな事件は起こしませんけどね。

世の中で世間を震撼とさせる殺人事件が報じられるたびにわたしが真っ先に同情してしまうのは、
犯人の折れ曲がり過ぎた脆すぎる心です。

攻撃性が強いか弱いか、他者に向くか自分に向くか、の違いです。
ちょっとした想像力や思考力があるか無いかの違いです。

子供の頃に温かく健全な心に包まれて安心して育ってこられたら、同じ彼等だって、今時の若者として普通にやっていかれただろうに、と思わざるを得ません。

生まれた時はニュートラル、みんな一緒ですからね。

でも専門家なんかの中には、生まれながらの犯罪者としか言いようが無い人もたまにいるってことのようですけどね。

わたし自身の、自分の乖離感覚は、あきらかに固定しています。
自分では何もできません。
なるべくバレナイように、問題とならないように、埋没させたい。

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私も凶悪事件と呼ばれる事件が起きるたびに、 (遊民)
2008-05-28 21:31:26
私も凶悪事件と呼ばれる事件が起きるたびに、
事件を起こしてしまった人の生い立ちを考えざるを得ません。
aoさんのおっしゃるように、人の温かさの中で育っていたら、違う人生を送っていただろうと思います。
いいえ、周り全部が温かくなくてもいい、一人でも温かく包み込んでくれる人が傍にいてくれたら、違う人生だったのではないかと思います。

aoさん 私に教えてくれたでしょ。
鬱の症状は発作のように出てくると。

それはいつも心の底にマグマのように存在して、いつも押さえ込んでいるのではないかと思います。
何かの拍子にとめどなく、発作のように出てくる。

それでも、一瞬でもいい、
そんな根底にある想いを忘れることができるなら・・・

少しでも眠れるなら、ゆっくり眠って欲しい。

aoさん
あなたは多くの人を癒せる人です。詠える人です。
そして、少しでも元気になってくれるのを待っている人たちがいます。
(でも、無理して欲しくはないのだけどね)

マグマを抱えているから、詠える歌がある。

人の心にずしんと響くのでしょうね。


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 >目覚めないことを夢見て。 (秘書)
2008-05-29 19:57:21
 >目覚めないことを夢見て。
夢見てるうちは安心だね。
必ず朝はやってくる。

それがいいことなのかは別として。
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心を外向きに開けない時、光を遮りたくなる気持ち... (Django)
2008-05-30 08:21:53
心を外向きに開けない時、光を遮りたくなる気持ち、とてもよくわかります。

そんな時は無理せずにゆっくり休みましょ。

薄曇や、今にも振り出しそうな鉛色の空、雨雲の隙間からもやわらかく光はさしてきますしね。
(私は耳もメンタルも落ちるので、今は苦手だけど 笑)

そうして、また、時期が来たら、aoさんの大好きな「青い」空、見てあげてください。

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