壊したくなるのは子供の頃から
人生折り返した今もその衝動とは常時対峙している
治めることに数え切れない多くの時間を無益にただ眺め
治まったと思う尻からまたぶり返す
そうして詩を書くことが出来るあなたはまだいい
ある時知らない専門家に宣われた
いいですか何十年も人生を無駄にして
肥えた豚より痩せたソクラテスは生き様の魅力
あなたが看ているそのクライアントが羨ましかったよ
そんなに思ってもらえて
死ねる人が羨ましいなんてね
死んだように生きていく重労働をポイッと捨てられて
始まりさえ壊れて無かった
鍵もドアも部屋も人も
愛は人の御話
小さな箱の中のフィクション
荒漠に居て
寂寥だけを見ていたから。
2016.5.31 am11:26
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