丸一日 その一点に想いを馳せることだけに費やしている
丸一日が ただそれだけで終わってゆく
無理矢理心を引き裂いて我を我に帰すのは
夏の陽が暮れて外も暗く
ちまたは夕飯も入浴も終わろうという頃
わたしは 亡霊になってしまった
心が失われていくのに
念のみが途切れることを知らず流れていく
この肉も最早営みの役にたつ代物ではなく
魂を吸い取られ我を無くしていくというのに
亡霊になった幻想の姿のみが
明るさを僅かながらに増している
その姿を見る近しい人々は喜ぶだろう
亡霊と知らずに
神経と亡霊の共存がいつまで続けられるのか
わたしにはわからない
もう
24時間が
白日夢になってしまった
X X 7.15