詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

お手紙 2

2004年07月31日 | 哀系
話がしたい。

話がしたい。話がしたい。

話がしたーい。

苦しくて

寂しくて

逢いたくて

痛い。

     X X 10.11


24時間の亡霊

2004年07月31日 | 哀系
丸一日 その一点に想いを馳せることだけに費やしている
丸一日が ただそれだけで終わってゆく
無理矢理心を引き裂いて我を我に帰すのは
夏の陽が暮れて外も暗く
ちまたは夕飯も入浴も終わろうという頃

わたしは 亡霊になってしまった
心が失われていくのに
念のみが途切れることを知らず流れていく
この肉も最早営みの役にたつ代物ではなく

魂を吸い取られ我を無くしていくというのに
亡霊になった幻想の姿のみが
明るさを僅かながらに増している
その姿を見る近しい人々は喜ぶだろう
亡霊と知らずに

神経と亡霊の共存がいつまで続けられるのか
わたしにはわからない
もう
24時間が
白日夢になってしまった
                       X X 7.15


痛い。

2004年07月31日 | 哀系
最後に君を見てからまだ一ヶ月
君に逢いたくて逢いたくて
頭の中が変になりそうなのを
ギュウギュウ押さえて耐えて今日まで来たけど
逢いたいよ
逢いたいよ
わかってる
全て無意味で
全てふさわしくない
義、理、常、人 全てに離反し
知っているけど
想いが自然に湧いて出る
一度出現したらそれは生き物になって
わたし自身の自我も意志も
想いを自力で押さえることが出来ない
意志の力でどんなにプレスしても
プレスすればするほど
圧縮され凝縮された想いはより膨らんで
フタした心を突き上げる
ひとりで戦ってるよ
かろうじて現実につながっている切れそうな糸を
なんとかつなぎ留めておくように
毎日戦ってる
戦って戦って人知れず
疲労して消耗してストレス溜まってエネルギー削って
つらいよ
こんなことになって
君に逢いたくて
痛くて。
                      X X 6.28


蕩心

2004年07月31日 | 哀系
白日夢も顕在意識も作動中も停止中も
my mind は  ひといろ only you

休むことなくあまりに激しく
自分で呆れて途方に暮れて
疲労困憊

でも
やめられない

自力ではどうにもならない
流れ出ていくだけの自我
自責のあとの呆然自失
自戒して
脳は限界
自爆しては出芽する堂々巡り

いつまで生きても次元が合わない
漂零の小心者の
漂溺、漂没して陥溺した蕩心の姿なんて
目もあてられない

のに
                 X X 5.2


意味なんてないのに

2004年07月31日 | 哀系
どうにかなってしまった
覚醒中途切れることなく持続する
スイッチオンのままのスクリーン

一人の時も誰かと居る時も
食べる時もTVを見ている時も
歩いている時も運転している時も
話している時も用事している時も
具合が悪い時も良い時も
時と場所と状況と体調に全く関係なく
全て目が覚めている時は
あなたがいる
不埒だ
自分に呆れる
ただ事じゃない
おかしいと言える

意味なんて無いのに 意味なんて無い
不毛なのに
               X X.4.30


隠し事

2004年07月31日 | 哀系
目が覚めている時は 絶え間なく君を 思っている
目が覚めている時は 一日中胸の内で君と 話しをしている
全てが在り得ないことを わたしはしている
不毛の白日夢の中で 不埒な焦がれに 耽溺する

身を費やし 心を費やし 時間を費やし 生活を費やし
内奥の全てで君を見て
深淵の奥の穴には底がない
光源がどこにもないのは知っている
現し身の君が存在し得ないのは 知っている

落ちる
落ちる
罪過の海に吸われていく
真っ逆さまに 沈んでいく

掴むものはひとつもない
触るものさえひとつもない
視線は切られ
声は胸の中でだけ点滅し
時が過ぎ季節は巡り。

誰かわたしを止めて!
嫌!
ほっといて!
誰にも言わないから・・・・・・
                         X X 6.25



あなたのためにうたう歌

2004年07月30日 | 哀系
あなたのために うたう 歌
愛と 死の 歌
朝焼けの満月の大き過ぎる光過ぎる死の輝きが
想いの狂いを起こす
覚醒した脳が見る
ウィズ アウト ユー の夢
あなたなしには
生きられない
歌えないって
彼女が叫ぶ
彼女は泣く
ねえ
彼女が
歌いたがってるよ
                  1997.6.21


アインシュタインの船の中で

2004年07月30日 | 哀系
超える瞬間がある
それを感じる一瞬がある
超えたくないのに

ひとりだ
いつまで経っても寄りかかれない
風と埃の
360度の地平線を割る一本道
人口一人
他の生命反応ナシ

女として
男に甘えたいって
一秒も欠かさず思っているのに
これじゃあ
誰にも甘えられない

アインシュタインの相対性理論の船の中で
たった一人で異次元に旅をする
何も可も遠ざかって
何も可も消えて
見えるのは
行く先の果てしない闇

行くだけ行ったら時間を突っ切って逆行する
情緒も
アインシュタインの理論のように
                 19・・.5.14


暗黙の戒め

2004年07月27日 | 哀系
入りたいのに
出なさいと言われ

触りたいのに
暗黙の戒め

近づいても
空間の弾力に跳ね返されて

手錠をかけたまま
あなたと向かい合い

今までも
これからも
       19・・.11.11


そのくちびる

2004年07月27日 | 哀系
そのくちびるは
異次元の
永遠のくちづけ

その冷たさは
幻想の
割れた想いの空虚

透き通った
あなたの冷たさに入って

身も
心も
氷りになりたい

     19・・.11.11


自壊

2004年07月24日 | 哀系
最近動悸が頻繁、大腸が過敏なのは
君の所為
想えば想うほど
自身を債なんで
焦がれれば焦がれるほど
自我は流失
心象を重ねれば重ねるほど
超自我の自戒で自縄自縛
神経はいつもにも増してバランスを崩し
体を壊して
君の知らない 誰も知らない ひとりの莫の
浮遊のあとの漂没
            X X.1.23 am 9:41


2004年07月24日 | 哀系
消滅ではなく抑圧されていただけの
巌のような白日夢に
自我が
侵食される
君の所為だよ

虚空の現象空間に漂うのは
幻化した虚夢
ただ ただ 虚しいだけなのに
終われない

ごめんね君じゃない
わたし
(小人閑居して不善をなす)
何もないのに
        X X.1.24 pm7:45


あなたに会えない

2004年07月24日 | 哀系
あなたに会いたい

あと何日

何日待つの

あなたはこの街にいる

いつも、この街の、どこか、同じ空の下にいるのに。

あなたに会いたい。

あなたに会えない。

          X X.1.15 pm2:00