テレビで安倍文殊院でコスモスが咲いているとの 放映があった。何かほかのことをし乍ら、つけっぱなしにしていたテレビだったので毎年のコスモス迷路のことかしらと、画面を真剣に見てはいなかった。
それでも、こんなに早く咲いたのかしらと気にはなっていた。
今日は月命日で、お寺さんがお詣りに来てくださって、その後お墓参りにも行って来た。
予定していたことがみんな済んだので、お昼にはまだ時間があるしと、桜井市の安倍文殊院へ出掛けた。
コスモスは金閣浮見堂の前の、植え込みに美しく咲いてた。
いつもの花の広場の所は、干支の植え込みが取り払われて、秋のコスモス迷路の順路のためか、綺麗に整備されて、今は何の花も咲いていなかった。それだけに、金閣浮見堂のコスモスが、が池を吹く風に揺れて、優しく迎えてくれているようだった。
安倍仲麻呂の望郷の和歌が、榊獏山の揮毫によって、コスモスとともに本堂に向かって立派に建っている。
広い境内のわずかな部分に咲くコスモスだけれど、今年1番の暑さを記録したという、夕方のラジオからの放送よりは、真昼間の池のほとりに揺れる風のせいか、お寺にいるときはそんなに暑く感じなかった。
本堂を取り巻くように、びっしりとかけている絵馬は、希望校合格祈願の必死な祈りと祈願を祈念してのお詣りの証だ。
本堂前の舞台から、絵馬の並びを見ると幾重にも重なって、見事な様相である。どなたの願いも叶えてやってほしいと、子や孫、甥や姪の代参のお詣りをした昔のことを思う。
舞台の吊灯籠と風鐸が綺麗だったのでカメラに納めた。
立派な道標の説明を読んで、江戸時代の伊勢や高野山への道しるべであることが分かった。
私の町にも伊勢と高野への道標の大きいのが今も本陣の交差点の脇に建っている。
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