雛の館では、天段の雛と、その向かい側に工夫を凝らしたジオラマが創られています。
毎年これが楽しみで、「今年はどんなのに出会えるのかしら」と町中を歩くのが、膝に負担のかかりだした頃から、
じっくりゆっくり過ごす素敵な、時間を愉しんできました。
「古都の春」
大和に相応しいテーマです。
優雅な大和乙女が、雅楽に合わせて舞っています。
大極殿の後ろには若草山が緑の草で、三段の酒面を彩っています。
その中によく見ますと鹿が何頭か若草を食んでいます。
お姫様が和歌を短冊にしたためています。
恋の詠でしょうか、いいですね。
大極殿のなかを流れる、遣り水を眺める、魅力的な若様の配置もいいですね。
五重の塔が奈良の都の象徴のようです。
これも塔でしょうか。
華やかです。
庭園で遊ぶ貴族たちの住まいは、こんなだったのかしらと、古の世界へ夢が
広がります。
毎年毎年、このような素晴らしい大作を作って、訪れる人を楽しませてくれる、
高取町の町おこしの中心になる人ばかりか、町の人が一がんとなって実行されることに感動します。