この日彼岸花を求めてどこかにもう咲いているかと、山の方に歩いた。
彼岸花は見つからなかったが、もう山しかないと思っていた場所で、鬱蒼とした木の茂みに包まれたような鳥居を見つけた。
農作業の人も見えない寂しい道だったが、鳥居を目当てに進んだ。
そこにあったのが、神社・駒形大重神社の鳥居だった。
< 駒形大重神社> | |||||||||||
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その中で面白いと思ったのは、神社名を書き違えたというくだりである。
文字などある階級の人たちしか読み書きしなかった頃のことなので、
さもありなんと、何か微笑ましいような気がする。
とにかく、初めての足の向くままの葛城古道の行き着いた先の神社は、
今も村の人たちによって、大切に守られているのだろうと思いながら下山した。