超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

ルター・仕事は天命説

2020-03-12 15:32:46 | 無題
今日もメモ書きする。
今日も宗教改革のルターの考え。
ルターは、すべての職業は神の思し召しだと主張した。
農夫も主婦も判事も坑夫も神の与えた天職だと言う。
聖職者は特別な力はなく、信徒は一人ひとりが
お互いにお互いの聖職者である、という。
つまり、相手に奉仕し、教え合う仲だと言うのだ。
すべての職業が神の思し召しだとすると、
当然、君主というのも神の思し召しである。
だから君主は、国民に奉仕し、福祉を行う。
また、聖書のモーゼの十戒の第5戒、汝の両親を敬え
というのが、君主の根拠だと言う。
君主は国の父なのである。
子どもが父に従うように、妻が夫に従うように
(この辺は今では古い考えにみえる)
国民は君主を敬するべきである。
ルターは君主が専制君主になるのを危ぶんでいたが
専制君主であっても国民は仕えるべきだとする。
ただし、君主が聖書に反することを命じたら、
それを拒む権利が人にはある。ルターはカトリック教会を
廃止したら、代わりに誰が不道徳をとがめ、教えを導くか
当初は答えを用意してなかった。それでもドイツ革命=宗教改革は
動き出して止まらなかった。仕事は神の思し召しという考えは
プロテスタントを明るく勤勉にした。ウェーバーも説くところだ。

人々の仕事は神の思し召し天の栄えを地上で示す
コメント
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