フランスの国民的歌手、シャルル・アズナブール(Charles Aznavour)が
南仏アルピーユの自宅で今月の1日に亡くなられた。94歳だった。
先月には日本で公演したばかりでした。
彼は、1924年 アルメニア系移民の子としてパリで生まれた。
第2次世界大戦後、人気上昇中だったエディット・ピアフの前座を務める
という幸運に恵まれました。ピアフの米国訪問には彼女のマネジャー兼
ソングライターとして同行しました。
彼の代表作は
・愛のために死す(炎の恋)
・帰り来ぬ青春
・イザベル
・生命にかけて
・想い出の瞳
・想い出をみつめて
・青春という宝
・世界の果て
・遠い想い出
・人々の言うように
・フォー・ミー・フォーミダーブル
・哀しみのヴェニス
・希望に満ちて
・声のない恋
・じっとこうして
・二つのギター
・昔かたぎの恋
・ラ・ボエーム
・ラ・マンマ
・私は旅する
・忘れじの面影(She)
など彼が歌ってヒットした曲が多数あります。
「She」は、 イギリスのTVドラマのために作られ、その後に映画
『ノッティングヒルの恋人』の主題歌としてエルヴィス・コステロが
カバーしリバイバル・ヒットしました。フランス語の歌詞が後で
付けられています(Tous Les Visages De L'amour)
1964年に彼が作詞した「アイドルを探せ」(作曲は、ジョルジュ・ガルヴァレンズ)は、
シルヴィ・ヴァルタンが歌って大ヒットしました。
映画にも出演し、1960年公開のフランソワ・トリュフォー
(Francois Truffaut)監督の『ピアニストを撃て(Shoot the Piano Player)』(1960年)
では主役を演じて国際的な名声を得ました。
彼は、今年に入り転倒して腕を骨折。その後複数のコンサートが中止と
なっていました。でも、彼は先月28日にもフランスのテレビ番組に出演。
スウェーデン出身の妻からは止められるが、自身はステージの上で
死ぬのが本望だと語っていたと伝えられています。そして、今月も再び
ツアーを行う予定だったと発表されていました。
シャンソン界の大物が、この世を去りました。
では、「帰り来ぬ青春」(Hier Encore)を。ライブ映像です。
画質は鮮明で綺麗です。
次は、「She」です。英語で歌っています。こちらもステージの映像で
画質は良好です。