美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

今年もよろしくお願いします。・・・いつもの歌の日記ですが(笑)

2015-01-01 | Standards

新年最初の日記は、何にしょうかなぁと迷いましたが、

結局いつもの古い・古いスタンダード曲を歌って録音

したものにしました。ワンパターンですね(笑) 

曲は、『It's Been A Long, Long Time』(邦題 : お久しぶりね)です。 

カシニョールが描く悲しそうな女性がこの曲のイメージに合っていると

思い映像を作りました。

この曲は、1945年にサミー・カーンが作詞し、ジュール・スタインが

作曲しました。映画やミュージカルのために作られた曲ではないのです。

1945年は、第二次世界大戦が終戦になった年で、多くの兵隊さん達が、

それぞれの国・故郷に戻った年です。

 

戦地に向かい、もう会えないかもしれないと思っていた夫や恋人が無事に

戻ってきて、いっぱい・いっぱいキスをしてと喜ぶ様を歌詞にしています。

 

歌詞だけ見るとキスしてとばかりなので、単なる恋愛の歌だと思ってしまい

ますが、戦争が終わって、愛する人が無事帰ってきた喜びを歌っているもの

なので、リリースされた当時は、戦争によって愛する人と離ればなれになって

いた人達が愛する人を想う心に響き、大ヒットしました。 

 

1945年の秋頃から数枚のレコードがリリースされました。

レス・ポールのギター・トリオの演奏でビング・クロスビーが歌ったものが

ヒットチャートの1位になり、のちにハリー・ジェイムス楽団でキティ・カレン

が歌い、これも大ヒットしました。

   

その後は、たんさんのアーティストに歌われたり演奏されたりしてスタンダード・

ナンバーになりました。

そんな曲なので、日本でつけられたこの曲のタイトル(お久しぶりね)

とは、ニュアンスが違うように思います。 

当時の日本のジャズ歌手も、よく歌っていたらしいです。

・・・私の両親が若い頃です。 

 

現在聴くと、たいへんクラシカルな歌唱ですが、この曲の元祖ともいうべき

ビング・クロスビーを。 静止画像です。

 

私が大好きな、女優さん、ティナ・ルイスも。

(映画のキスシーン映像を集めているようです)

 

ティナ・ルイスがこの曲を吹き込んだレコード『It's Time for Tina』のオリジナル盤

(初版プレス盤)は、たいへん希少で現在コレクターアイテムになっています。

・・・幸運にも私はアメリカで入手できました。 

 

         ~ It's Been A Long, Long Time ~

 

words by Sammy Cahn

music by Jule Styne

 

Kiss me once, then kiss me twice,
Then kiss me once again,
It’s been a long, long time!

Haven’t felt like this my dear,
Since I can’t remember when,
It’s been a long, long time!

You’ll never know how may dreams
I dreamed about you,
Or just how empty they all seemed without you

So, kiss me once, then kiss me twice,
Then kiss me once again,
It’s been a long, long time!

long, long time!

 

ねぇ、とにかく一回キスしてちょうだい

それからもう一度

そしてもう一回キスしてちょうだい

本当にずいぶん永かったわ

こんな感じずっとなかったわ

いつからか覚えてないくらい

どれほどたくさんあなたの夢を見たことか

そしてあなたがいなくて、どれほどむなしかったか

あなたには、わかってもらえないでしょうね

だから一回キスしてちょうだい

それからもう一度キスして

そしてもう一回キスしてちょうだい

本当に、本当に永かったわ・・・

長い長い月日…

コメント (4)
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