美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Days Of Wine And Roses

2014-07-28 | Standards

超スタンダード曲『酒と薔薇の日々』を録音してみました。

すごく、むつかしいです。何度も録音しましたが、はっきり
言って人様に聴いてもらえるようなものではありません。
でも、恥知らずなので公開します。

 

※この曲について、

この曲は、ジャック・レモンとリー・レミック主演の映画
Days Of Wine And Roses(邦題:酒と薔薇の日々)」
のテーマ曲で、1962年の作品です。


ヘンリー・マンシーニー(作曲)、ジョニー・マーサー(作詞)の
コンビは、1961年にアカデミー主題歌賞を受賞した
Moon River」 を作った事でも有名です。

 

                    Johnny Mercert(左) と Henry Mancini(右)

            

この曲も、アンディー・ウイリアムスが歌ったレコードが大ヒットしました。

TVショーでのカラー録画です。

 

ジュリー・ロンドンでも。
この動画は、映画のシーンを巧くミックスして作られています。

 

この曲も1962年のアカデミー主題歌賞を受賞しています。

Moon River」に続いて2年連続でした。

ヘンリー・マンシーニ楽団のレコードもグラミーの最優秀
楽曲賞と最優秀レコード賞も受賞しています。

この美しいメロディーは、都会的で洗練されていておしゃれ
ですが、映画は当時、社会問題になっていたアルコール
中毒をテーマにしたものでした。

夫がアルコール中毒になり、そのうち妻も引きずり込まれ
て同じくアルコール中毒になり、夫は努力のかいがあって
中毒から抜けられるのですが、妻は中毒から抜けることが
できなくなり、さみしく別れていくという、悲しい結末で終る
映画です。

バラ園で働いてやり直すのですが、やがてまた禁断の
誘惑が襲ってくる。この扉を越えてしまったら決して、
再び戻れないと知りつつ、扉をくぐってしまうのです。

この曲を作詞したジョニー・マーサー自身がたいへんな
酒乱だったらしく、周りの人から嫌われていたのを自覚
していたようです。

前日、お酒を飲んで周りの人に当たりちらしたのを翌朝に
気づき、迷惑をかけた人達にお詫びとして薔薇の花を
送っていたそうです。

パーティーでジョー・スタッフォードと飲んでいて、彼が
酔って絡みだしたため、ジョー・スタッフォードが「お願い
だからやめて、私はあしたの朝、あなたから薔薇の花束
をもらいたくないわ」と言ったので、ピタッとおとなしくなった
との逸話があります。

そういった事があり、彼はアルコール中毒に対して常日頃
から反省していたようでこの曲の歌詞をたったの5分で書き
上げたそうです。

こうした事を知らずに、この歌詞を和訳して読んだだけで
は何の事だか、わからない難解な歌詞です。

映画のストーリーと作詞者の心情を理解しないと意味
がわからないです。

歌詞の最初は「The days of wine and roses」となって
いますが、曲名のほうは「The」が入らない
Days of wine and roses」となっています。

         
         ~ Days Of Wine And Roses ~

The days of wine and roses,
Laugh and run away,
Like a child at play,
Through a meadowland,
Toward a closing door,
A door marked never more,
That wasn't there before.

The lonely night discloses,
Just a passing breeze,
Filled with memories,
Of the golden smile,
That introduced me to,
The days of wine and roses,
And you!

The lonely night discloses,
Just a passing breeze,
Filled with memories,
Of the golden smile,
That introduced me to,
The days of wine and roses,
And you!


《和訳》


酒と薔薇の日々・・・・

笑ったり、走り回ったり 

まるで遊んでいる子供のようだった

草原を駆け抜け

僕たちは 

閉じてゆく扉へと向かった

ドアには “もう二度と戻れない” の文字が

刻まれていた

かつては刻まれていなかったのに...


さみしい夕闇から風が吹いてくるみたいに

輝かしい笑顔に満ちた君の想い出を

僕に運んで来るように

酒と薔薇の日々、そして君がいた・・・

コメント (2)
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