家と人、自分や仕事について

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構造的強度の劣化

2012年06月30日 | 建築について

日本の伝統的な家屋は古から受け継がれる技術で構築されています。

伊勢神宮では20年に一度、建物全てを建替えます(来年はこの建替え年で、大きなお祭りが行われます。)。

この事で建築技術も継承されているようです。

伊勢神宮の建替え用に木が管理されている山もあるとのことで、興味深いですね。

防火や防犯、高齢化やエネルギーの関係もあるので、現在の建築と当時の建築をそのまま比べることはできないのですが、残して行く必要のある技術や考え方も多くありそうです。

特に、地震に対する考え方は一考が必要。

法隆寺などの伝統家屋は、多くの地震を経て現存しています。

筋交いや金物、合板で補強されている訳ではないのですが壊れません。

風に柳のイメージで、木材の柔軟性や「ずれる」ことで揺れを逃がし、構造的な疲労を起こさない機能を備えているようです。

剛構造であれば揺れに耐えるので、長期間繰り返し力が加わるとどうなるのか、心配ですね。

伝統建築のこのような考え方はビル建築などでは生かされているようですが、戸建住宅ではまだまだのようです。

いつまでも構造的強度が劣化しないこと、大切です。

ファースの家には、そんな考え方も組み込まれています。

地元北斗市で7月7、8日完成見学会を開催します!

私は出入りするので現場にいないかも知れませんが、是非ご体感ください!

詳しくはフクチホームHPにて!(いつの間にか宣伝!?)