昨年は節電と言うことで、一部のエスカレーターが止まったり、薄暗いお店も多かったのですが「震災後だから仕方がないね」といった風潮でした。
でも、これでよいのでしょうか。
小太りの中年親父にとっては良いダイエットになりますが、お年寄りや障害のある方には過ごし難い環境になります。
企業は「節電」を建前に経費削減ができて良い部分もあるのですが、不便さや薄暗さからくる停滞感は経済の発展を抑制してしまう問題も抱えています。
何度かここに書いていますが、電力が足りなくなるのは夏の昼過ぎから夕方にかけた、暑さがピークの時だけです。
それ以外は足りているのにどうしてまとめて節電なのか・・。
節電は良いことのように思われますが、角度を変えて考えると問題も多いです。
我慢しないで節電する方法として、オフィスビルなどのエアコンは消さないことを推奨しています。
「おいおい、消さないと節電にならないでしょ!」と叱られそうですが、熱容量の大きな建物は、一度温まると元の温度に戻すのに多くのエネルギーを必要とします。
多少高めの設定で、オフィスビルに入居している全ての企業がエアコンを消さずに稼動させると、よっぽどオフィスビルの断熱性能が悪くない限り節電になり、しかも快適です。
逆に、がら空きのオフィスビルにポツンと入居すると、自分のオフィスだけを冷やすのにエアコン代の下敷きになってしまうことがあります。
エネルギーをまったく使わずに過ごすのが一番の節電ではありますが、今の日本ではほぼ不可能、中途半端な状態が一番の問題です。
快適に使用エネルギー量を減らすには、知識と工夫が必要です。
建物の性能に合わせてエアコンの選択、設置、使い方まで工夫することが大切ですね。
これからも「快適で正しい節電」目指して努力して行きます。
写真は先日の鹿児島。
歩道に火山灰が積もっていました。
地域により抱えている課題は違います。
家の力でできること、まだまだありそうです。