四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

森 鴎外展

2009-05-28 08:00:08 | 生かされて今日
 夏目漱石とならぶ文学者、森鴎外展が港の見える丘に近い神奈川近代文学館で開かれています。教科書の軍人でこわそうなカイザー髭の印象が強かったので、「山椒太夫」や「高瀬舟」ぐらいしか読んでいません。島根県の津和野の御典医の長男に生まれた秀才。
ドイツ留学へ旅立った横浜は、鴎外にとって近代日本文学を拓く縁となったようです。横浜市歌や横浜商業学校(Y校)の校歌は氏の作詞です。
4年間の留学を終えた直後に、恋人だったドイツの娘さんが横浜に追いかけて来たんです。可愛そうに彼女はまわりから説得され帰国、恋は破れ、直後に名家の嫁を得ました。一子をもうけましたが離婚、中年になってから若き女性と再婚。その間隠し妻がいたと写真も展示されていました。子供達にはとても優しいオヤジだったそうです。
60歳の若い生涯でデスマスクに合掌しました。夏目漱石もわすか49歳の命でした。写真を見ると信じられない老成振りですね。それにしても国会の党首討論には失望しました。明治人との格の違いを見せ付けられました。
 横浜山手にあるイタリア庭園を石川町駅からのぼりました。
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