福岡伸一という生物学者が書いた「生物と無生物のあいだ」という本がいまだに評判です。こういう科学系の本の読書には正直苦労することも多いですが、それ以上におもしろいものがたくさんあります。このごろは、わたしのような素人向けに書かれた本も増えているようです。そこで思いがけない科学者の詩的で美しい文章表現に感銘を受けることがあります。
寺田寅彦・湯川秀樹・養老猛らに留まらず、文学作品に決して引けをとらない難解な数式や原子記号、ドライな実験と向き合いながら、人としてひたむきに考え、言葉で表現することのすばらしさを存分に伝えてくれる書籍と筆者が存在するのです。事物の本質を探究する理系の目が、私たちに新たな世界観を知らしめます。
「私たちは、自然の流れの前にひざまずく以外に、そして生命のありようをただ記述すること以外に、なすすべはないのである。それは実のところ、あの少年の日々からすでにずっと自明のことだったのだ。」(「生物と無生物のあいだ」エピローグより)…詩人だなぁ~
寺田寅彦・湯川秀樹・養老猛らに留まらず、文学作品に決して引けをとらない難解な数式や原子記号、ドライな実験と向き合いながら、人としてひたむきに考え、言葉で表現することのすばらしさを存分に伝えてくれる書籍と筆者が存在するのです。事物の本質を探究する理系の目が、私たちに新たな世界観を知らしめます。
「私たちは、自然の流れの前にひざまずく以外に、そして生命のありようをただ記述すること以外に、なすすべはないのである。それは実のところ、あの少年の日々からすでにずっと自明のことだったのだ。」(「生物と無生物のあいだ」エピローグより)…詩人だなぁ~