前回、ここで幼少期の体験の大切さをお伝えしました。しかし、ことはもっと深刻なようです。なぜなら、先頃、国立青少年教育振興機構の研究会が「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」を行い、報告していました。その内容を図式的に示せば、「家庭の経済格差」→「子どもの体験格差」→「子どもの学力格差」であるというものでした。
経済格差が学力格差を生むことは、多くの教育社会学者の方の研究で明らかになっており、保護者の方の年収で、子どもたちの学力に「差」が生まれていることは広く知られるところです。そして、同時に経済格差が体験の「差」を生じさせ、収入の格差をも生んでいるのです。というのは…、
経済的に余裕のあるご家庭では、「夏は海、冬はスキーに行く」ことができ、子どもたちは自然体験を満喫することができます。日常生活においても放課後に塾やおけいこごと、スイミングなどのスポーツクラブに通うことができます。通信教育を受けていることがあるかもしれませんし、海外体験もしているでしょう。
この調査においては、子どもの頃の体験量が豊かな人ほど、「もっと深く学んでみたい」という物事に対する意欲・関心や、社会に対する規範意識、勤労観・職業観が高いという結果が得られています。さらに注目すべきことには、自然体験や友達との遊びなど、子ども時代に豊かな体験をした人ほど、高学歴を取得し、高収入を得ているのです。
体験格差が学歴格差を生み、さらに年収格差を生み出していくというこの連鎖。この状況からの脱出には、子どもたちの体験の量を増やす以外にはありません。それもむやみやたらに増やすのではなく、子どもたちの成長に合わせた適切な活動を体験させることが求められます。
例えば、人間関係能力をはぐくむには、就学前の時期に「自然体験」を十分にさせ、小学校低学年では「友達との遊び」「動植物とのかかわり」「家事手伝い」が、小学校高学年では「地域活動」、中学校段階では「友達との遊び」「地域活動」「家事手伝い」「家族行事」が重要とのこと。
この調査を通じて、体験の大切さが再確認できました。しかも体験格差が、学歴格差、年収格差を生んでいます。体験は本当に大切なのです。そして、やみくもになんでも良いというものでも、また、ないのです。
経済格差が学力格差を生むことは、多くの教育社会学者の方の研究で明らかになっており、保護者の方の年収で、子どもたちの学力に「差」が生まれていることは広く知られるところです。そして、同時に経済格差が体験の「差」を生じさせ、収入の格差をも生んでいるのです。というのは…、
経済的に余裕のあるご家庭では、「夏は海、冬はスキーに行く」ことができ、子どもたちは自然体験を満喫することができます。日常生活においても放課後に塾やおけいこごと、スイミングなどのスポーツクラブに通うことができます。通信教育を受けていることがあるかもしれませんし、海外体験もしているでしょう。
この調査においては、子どもの頃の体験量が豊かな人ほど、「もっと深く学んでみたい」という物事に対する意欲・関心や、社会に対する規範意識、勤労観・職業観が高いという結果が得られています。さらに注目すべきことには、自然体験や友達との遊びなど、子ども時代に豊かな体験をした人ほど、高学歴を取得し、高収入を得ているのです。
体験格差が学歴格差を生み、さらに年収格差を生み出していくというこの連鎖。この状況からの脱出には、子どもたちの体験の量を増やす以外にはありません。それもむやみやたらに増やすのではなく、子どもたちの成長に合わせた適切な活動を体験させることが求められます。
例えば、人間関係能力をはぐくむには、就学前の時期に「自然体験」を十分にさせ、小学校低学年では「友達との遊び」「動植物とのかかわり」「家事手伝い」が、小学校高学年では「地域活動」、中学校段階では「友達との遊び」「地域活動」「家事手伝い」「家族行事」が重要とのこと。
この調査を通じて、体験の大切さが再確認できました。しかも体験格差が、学歴格差、年収格差を生んでいます。体験は本当に大切なのです。そして、やみくもになんでも良いというものでも、また、ないのです。