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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

古典を読む

2007年12月02日 | 中学受験 合格力随想
小中学生にはまだ先ですが、高校生や大学生になると何よりも難しい一流の本を読むことが必要です。難しい一流の本とは何かというと、学校の教科書に出てくるような古典と呼ばれるものを指します本です。その一つの目安は、岩波文庫に収録されているような本だと考えればよいでしょう。一言で言えば、書名や著者名だけは、どこかで聞いたことがあるという本が古典です。

古典と呼ばれる本を読み出したら、途中どんなに読むのが苦しくても、寸断しながらでも必ず最後まで読み切ることが必要です。ほとんど意味のわからない本でも最後まで読み切ると、意味のわかる本を何冊も読んだときより、大きな価値あるものを手にすることができます。それは、何かというと、物事を抽象的に考える力です。

最後まで読まないと、その本に書かれているいろいろな知識は残りますが、それらの知識は、クイズ番組の知識と同じようなもので、ほかの場面に応用できる抽象的な力を持った生きた知識にはなりません。学習したことが真の力となる分水嶺はこの抽象的な力の多寡にあるのです。

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