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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

四字熟語とともに

2008年07月30日 | 中学受験 行雲流水録
去年の秋だと思いますが、日経新聞・プラス1「暮らし委員会」に《まちがって使っていた四字熟語》というタイトルが掲載されていました。私自身、子どもの頃、下記のような言葉を耳にするたびに、同じように誤って解釈(かいしゃく)していたことがありました。高校、大学へと進み、学ぶうちに、さすがに間違った使い方や解釈はしなくなりましたが、今でも多くの人が間違えやすい言葉のようです。

【小春日和】
正しくは、初冬のよく晴れた暖かい日のことです。ちょうど今月末から、師走の中頃、こんなおだやかないい日があります。決して春先のことではありません。

【意味深長】
意味に深みがあり複雑なことが正しいのに、意味を慎重に答えることとして使っている人もあるようです。

【名誉挽回】
名誉を回復することを、「汚名挽回」と作り変えて文章にしてしまう事例があります。ちなみに、汚名は返上。

【順風満帆】
船の進む方向に吹く風に向かい、帆を上げることで、物事が絶好調に進んでいくときなどにこの言葉を用いますが、「じゅんぷうまんぽ」と読み間違える人がいるとのこと。正しい読み方は、『じゅんぷうまんぱん』。

【台風一過】
台風が過ぎ去りすっきり晴れることの意味。転じて、物事の見通し・視界が開けること。

【天地無用】
梱包(こんぽう)した荷物を、天地をさかさまにしてはいけないというのが正解。どちらが上でもかまわないと意味を取り違えては、たいへんなことになります。

他にも数え上げればきりがありません。友達と話すときのギャグにはなりますが、やはり、文章を書いたり、書物を読んだりする上で、四字熟語やことわざの意味を正しく理解し、使っていくことは、日本人にとって、母国語を大切にする原点なのでしょう。この細かな色合いを持つ言語を作り出し使い続けた文化の中で、今も私たちは四字熟語とともに生きています。


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