昨年11月、技能五輪国際大会が日本で開催されました。技能五輪とは、22歳以下の世界中の若者が、自分の持つ技術を競い合う大会です。種目は、情報ネットワーク施工・機械製図CAD・溶接・タイル張り・レンガ積み・印刷・美容・洋裁・洋菓子製造・西洋料理など、多岐にわたります。
この大会で、日本選手は16職種で金メダルをとりました。これは、世界一の金メダル数とのこと。元々手先の器用な日本人の特性からある程度の成績は予想でき、日本人が強いといわれる職種の連覇もありました。それはそれですばらしいことですが、今回特筆すべきは、初めて金メダルに輝いた職種があることです。
それは、洋菓子部門。日本でも最近、おいしいケーキはもちろんのこと、美しい洋菓子がたくさん製作・販売されています。しかし、もともと、洋菓子とはヨーロッパの風土に根ざしたものであるため、伝統的にこの部門は、ずっと欧州勢が強力でした。
今回、見事金メダルに輝いた大島選手は、小さいころからお菓子作りが大好きで、作るたびに家族に「おいしい!おいしい!」とほめられ、どんどん作るようになったそうです。成長していくにつれて、自分の欠点や必要とすることも見えてきて、克服する努力の日々だったとか。優雅に見えるお菓子作りも本当は肉体労働で、体力・腕力を獲得するため、腕立て伏せや器具を使ったトレーニングにより必要な資質を身につけていきました。
あめ細工の完成品を写真で見ましたが、本当に美しく見事なものでした。それは、繊細で美しい心と手先の器用さ、そして彼の他を圧する努力によってもたらされたものに違いありません。さらに、家族の「おいしい!おいしい!」と喜ぶ笑顔という環境も見落としてはならないでしょう。
日本では子供達にものづくりが軽視され、若い世代への技術の伝達がうまく行われていないと言われています。「ものづくり日本危うし!」などと心配される現状です。いや、もうすでに失われてしまった技術もたくさんあります。
しかし、ものづくりの好きな子供達は必ず存在します。その資質を伸ばすために必要なことは、ものづくりの芽が伸びる環境を作ること。ものづくりそのものに社会的な地位・価値を与え、職業としてのステイタスを与えること。つまり、大人サイドの価値基準の転換こそ火急の問題として、今せつに求められていると思うのです、が…。
この大会で、日本選手は16職種で金メダルをとりました。これは、世界一の金メダル数とのこと。元々手先の器用な日本人の特性からある程度の成績は予想でき、日本人が強いといわれる職種の連覇もありました。それはそれですばらしいことですが、今回特筆すべきは、初めて金メダルに輝いた職種があることです。
それは、洋菓子部門。日本でも最近、おいしいケーキはもちろんのこと、美しい洋菓子がたくさん製作・販売されています。しかし、もともと、洋菓子とはヨーロッパの風土に根ざしたものであるため、伝統的にこの部門は、ずっと欧州勢が強力でした。
今回、見事金メダルに輝いた大島選手は、小さいころからお菓子作りが大好きで、作るたびに家族に「おいしい!おいしい!」とほめられ、どんどん作るようになったそうです。成長していくにつれて、自分の欠点や必要とすることも見えてきて、克服する努力の日々だったとか。優雅に見えるお菓子作りも本当は肉体労働で、体力・腕力を獲得するため、腕立て伏せや器具を使ったトレーニングにより必要な資質を身につけていきました。
あめ細工の完成品を写真で見ましたが、本当に美しく見事なものでした。それは、繊細で美しい心と手先の器用さ、そして彼の他を圧する努力によってもたらされたものに違いありません。さらに、家族の「おいしい!おいしい!」と喜ぶ笑顔という環境も見落としてはならないでしょう。
日本では子供達にものづくりが軽視され、若い世代への技術の伝達がうまく行われていないと言われています。「ものづくり日本危うし!」などと心配される現状です。いや、もうすでに失われてしまった技術もたくさんあります。
しかし、ものづくりの好きな子供達は必ず存在します。その資質を伸ばすために必要なことは、ものづくりの芽が伸びる環境を作ること。ものづくりそのものに社会的な地位・価値を与え、職業としてのステイタスを与えること。つまり、大人サイドの価値基準の転換こそ火急の問題として、今せつに求められていると思うのです、が…。