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11月11日は「独身の日」?

2018年11月11日 22時21分30秒 | Weblog

 中国で言うと、本日の11月11日は、「独身の日」なのだという。光棍節(こうこんせつ、中国語: 光棍节=クヮンクンジェ )は中国人で11月11日に祝われる「独身者の日」のこと。「独身の日」ともいう。光棍は中国語で「独身者」という意味であるが、「つるつるに光る棒」の意味にもとれるため、1993年に南京大学の学生たちが始めたといわれていて、「1」が連続しているのでこの日が選ばれている。独身者同志が集まってパーティーを開いたり、独身者が結婚相手を探したりといった、様々な活動が行われている。贈り物をすることも流行っていて、「双十一」(「双十節」の連想)は電子商取引会社(淘宝網)を持つアリババグループのコピーライトであり、毎年11月11日に最大の売り上げをあげるなど話題になっている。日本でも、2015年(平成27年)からソフトバンクグループによって「いい買い物の日」として輸入されている。
 しかし、独身であることは、自由であり拘束のない世界で生きていることでもあり、非常に楽しい生き方なのだろうと思う。しかしである。人間というものは生物なのである。生物が、自分自身だけで一生を終了することは、生きていくことの通念からして理にかなったことなのであろうか?
 魚の鮭は、自分が生誕した川に、人生をかけて成長した最後に戻っていき、玉子を産み、息絶えて行くという生涯を通じて「生」という、大きな仕事を成し遂げるのである。自分だけで気楽に生きていこうという生き方はない。生物とは、次への子孫を生誕させ、ここに自分の人生を付加して、自分の人生を締めくくるものなのである。自分自身の遺伝子を、後世に付託することで自分の人生を終焉させる・・・、これが生物としての生き方なのだろうと思うのである。自分自身の生き様で、人生を終了させることは、先祖から付託されてきた大きな役務を放棄し、自身だけの世界で終焉させることを意味している。自ら命を絶つことも、これと同様なことであろうと思う。どんなに辛くても、先祖から受け継いできた遺伝子という重要な宝を、後世に伝えることが必要であり、その橋渡しが、今の自分なのだろうと思うのである。子供を作らない夫婦がいる、結婚しないで人生を終焉する人間がいる。その存在を否定するつもりはないが、人間である以上、生物なのである。生物は、自身で終焉してはならないと感じる。だからこそ、自分の遺伝子を託す子孫を設け、そして、自分の生き様を伝承していくこと・・・、これが生物に課せられた摂理だろうと思う。
 あだち充の野球漫画「タッチ」で、題名の命名が問われた時があった。弟の和也の甲子園に行くという夢を兄である達也が成し遂げようとした。達也の愛称から「タッチ」と命名されたと多くの人が感じたようであるが、著者のあだち充は、甲子園に最愛の南を連れて行くという大きな責務を、交通事故によって成し遂げれなくなったことから、兄である達也に「バトンタッチ」され、引き継ががれて、結果、南を甲子園球場に連れて行くことができた。これが、「タッチ」の意味合いなのである。弟が成し遂げたかった夢を兄が受け継いで、成し遂げた。これが、この野球漫画の大きなテーマだったのである。
 「独身の日」を謳歌することも、人生の中では必要なことかもしれない。しかし、人生とはもっと壮大で大きな試練の中で、先祖からの思いを自分自身が引き継いで生きているんだということを、十分に理解した生き様をして欲しいと思うのである。


Touch(Karaoke)OP 1v2


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