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迫力あるCG、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』

2011年09月04日 21時44分26秒 | Weblog

 
 迫力あるCG(特殊映像)が凄い映画作品、それが『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(2009年アメリカ制作)である。ギリシャ神話と現代の社会との結合的な映像展開が面白い。神々の住むオリンポスは、エンパイア・ステート・ビルに入口が存在していた。最強の神ゼウスから奪った「稲妻」により、神々の間で対立が生じてしまう。それを、ポセイドン(海神)の息子で、半神半人であるデミゴットの青年パーシーが救う物語。困難を乗り越えながら成長していくパーシーの姿が感動もの。また、数々の魔物が出現するが、このCGがかなりの迫力。美術館での怪龍との戦いは、迫力十分。
  原作はアメリカでベストセラーとなった、リック・リオーダンの人気シリーズノベル。海神ポセイドンの血を引く少年が現代を舞台に活躍するこの小説を、『ハリー・ポッターと賢者の石』などを手がけたクリス・コロンバス監督の手で映画化。いきなり自分の出自を知らされたデミゴッドの高校生のパーシーが、母を助けるために仲間と共に旅をし成長していく姿を、テンポ良く映し出していくアクション・アドベンチャーだ。CGもアクションシーンを中心に効果的に使用。中でもユマ・サーマンの演じたメデゥーサの、蛇の髪の表現はおどろおどろしくてゾクゾクする。子ども向けのエンターテイメントだが、大人でも楽しめる内容に仕上がっている。 
  現代アメリカを舞台に、ギリシア神話の神々と人間の間に生まれた少年が、様々なクリーチャーと戦う冒険の旅に出る。監督は「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバス。出演は「3時10分、決断のとき」のローガン・ラーマン、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナン。
  パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)は学校に溶け込めず悩む17歳の高校生。落ちこぼれだった彼の人生は、ある日突然、一変する。学校の先生が突然、クリーチャーに変身して襲いかかってきたのだ。危機一髪のところを救ってくれたのはブラナー先生(ピアース・ブロスナン)。さらに、ブラナー先生は驚くべき真実を告げる。ギリシア神話に出てくる神々は今も存在しており、パーシーが神と人間の間に生まれた“デミゴッド”であるというのだ。自分の出生の秘密を知るパーシー。水を自在に操る能力を備えていた彼はこうして、半身半ヤギの親友グローバー(ブランドン・T・ジャクソン)とデミゴッドの訓練所に向かうことになる。だがその途中、母親がさらわれてしまう。さらに、辿り着いた訓練所では全能の神ゼウス(ショーン・ビーン)が力の象徴である稲妻を盗まれて怒り狂い、パーシーに稲妻泥棒の疑惑がかかっていることを聞かされる。疑いを晴らし、冥界に連れ去られた母を助け出すためには、ゼウスの稲妻を取り戻さなければならない。仲間とともに真実を探る旅に出るパーシー。だがその前に、メドゥーサ(ユマ・サーマン)を始め、様々な神々やクリーチャーが立ちはだかる。果たして、彼の旅の運命は……?そして、まだ見ぬ偉大な父とは一体誰なのか……?

  このようなアドベンチャー作品では、主人公が困難に立ち向かい、克服しながら成長していく様が、感動なのである。最初に出てくる主人公は、ひ弱な感じの青年だが、終わりには、大きな成長を遂げ、たくましく勇敢な青年に変貌しているのである。困難に直面し、打ちひしがれているだけでは、何の成長もないのである。困難に打ち勝ち、前進していくところに、ダイナミックな感動を覚えるのである。人間とは、常に成長していく必要のある生き物なのだろうと思うのである。


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