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寿司食いねえ!

2019年04月07日 12時15分35秒 | Weblog

 昔は、寿司は高級食の位置づけであったが、新鮮な安いネタが手に入ったりすることから、また、回転寿司の進出で、かなり安く本格的な寿司が食べれるようになった。焼肉やフランス料理もいいですが、年を取ると、蛋白で脂分の少ない、胃に優しい食べ物を欲するようになるので、「寿司」は高齢者にとっては、ベストな食材なのである。本当に美味しい寿司を食べると、幸せな気分になります。清水次郎長のドラマでは、森の石松が居合わせた旅人に「江戸っ子だってね。寿司食いねえ!」と寿司を勧める場面があります。このシーンは、本当に良いものですね。江戸時代は、そんなに寿司のネタとなる鮮魚が多種類は用意できなかったようで、もちろん傷みやすい魚を冷蔵する技術もなかったからショウガナイ部分もあったのですが、今日は、鮮魚維持の冷蔵・冷凍技術の進歩により、遠隔地や内陸部の地域でも、美味しく寿司が食べられる時代になったのです。海外からも、新鮮な魚を新鮮な状況で持ってこれるので、本当に美味しく寿司が食べられる時代になっています。素晴らしい時代です。
 「握り寿司」の発祥は、江戸時代に両国で「与兵衛寿司」を営んでいた華屋与兵衛が、大阪の押し寿司をヒントに握り寿司を考案したということです(握り寿司の発祥には幾つかの説がありますが・・・)。当時は、押し寿司が原点だったので、出された握り寿司は、大きなおむすびにネタである大きな鮮魚が乗っていたというもので、何個か食べれば、お腹いっぱいになってしまう量でした。また、食べる時に大きいため、シャリが溢れたり、ネタが一口で食べれなかったりと、食べる側にとっては、この巨大な握り寿司を食べるのは、一苦労だったそうです。そこで、華屋与兵衛は、食べやすくするため、大きな握り寿司を二つに分けて提供したのだそうです。当然に、大きな握り寿司を食べたくてきている客に、小さくした握り寿司を出したとあっては、江戸っ子のプライドが許せないはずです。そのため、提供する量は変えずに出すことにし、握り寿司2個がワンセットとなるようになったのだそうです。これが現代にも受け継がれてきたことで、「一貫」という寿司の単位で、2個の握り寿司が出されることが定着したようです。寿司を数える「貫」という単位は、当時のお金の単位で、一貫で握り寿司がワンセット食べれるこから、単位として呼ばれるようになったとのことです。
 豆知識をいくつか。お寿司屋さんで最後に出されるお茶を「上がり」という意味は、元々花柳界(遊女や芸者がいる場所)からきた言葉で、最初に出すお茶を「お出花」、最後に出すお茶を「上がり花」と行っていたことから、最後にでるお茶を「あがり」と言うようになったのだそうです。また、お客がいないことを「お茶を引く」という言葉も、この世界から来ているのです。お寿司の寿司飯を「シャリ」と言いいますが、これは仏の仏舎利から来ているもので、白く輝くところから言われているようです。また、醤油のことを「むらさき」と言うのは、宮中で醤油が紫色に見えたことから言われるようになったとのことです。また、お会計をするときに「おあいそ」と言いますが、これは客側から言うのはあまり適したものではないようです。店側が、返したいお客に「まことに愛想ないことでございますが、お会計をお願いします」と言ったところから言われているもので、お客側から言うと「愛想のない店だ」というような意味となるので、客側から言うのは適しない言葉らしいですね。
 とはいえ、回転寿司も「スシロー」、「はま寿司」、「くら寿司」、「かっぱ寿司」、「元禄寿司」、「海鮮三崎港」等色んな店が出てきて、本当に楽しく寿司を食せることは、無常の幸せを感じてしまします。寿司万歳!!

「寿司食いねえ!!」




スシ食いねェ! シブがき隊 (1985)


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