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中々味わいのあるドラマ「死神くん」

2014年06月07日 12時58分12秒 | Weblog

 嵐のリーダー・大野智主演のドラマ「死神くん」が面白い。死神とは、死する魂を無事天界に届ける役目を負うのであるが、予定されていない死(自殺等)を防止する役目もある。「死」というものを、実にユーモラスに扱うこのドラマに入れ込んでしまっている。「死」する魂、予定された死ぬ運命にある魂への向き合い方が実に面白いのである。
 死する魂に対し、死の予告をして、その残されたわずかな時間にやっておきたいことの手助けをする死神は、日本古来からの恐ろしい死神のイメージとは全く異なる。このドラマで描く死神は、天界からの使者であるという位置づけなのが、また、面白味を倍増させているのである。
 この世の魂の数と言うのは一定しているため、死亡予定者ではない者が、予定されていない死を引き起こすと、魂の数合わせで死が予定されていた人の延命を行わねばならないという。この死生に対する独特の思想を、非常な興味を持ってみているのである。生きている魂の総和は不変であることが先ずは面白い。このドラマの面白さは、大野が主演であることもさることながら、死と生に対する独特の思想もあるのである。こんなドラマ、あまり見たことがない。死を扱うドラマは、常に重苦しいものが多かった。常に涙なしでは見られないドラマだったが、「死神くん」は死の重苦しさを超越している感があるのである。
 また、キャストも中々の顔ぶれなのである。死神くん(死神413号)の監視官役に桐谷美鈴、死神に対峙する悪魔役に菅田将暉、死神を仕切る主任に、「孤独のグルメ」主演の松重豊が参加しているのも、独特の面白味を出す要因になっている。