スピーカーというよりも「楽器」だというエムズシステム
妻がギフトショウで知ったという不思議なスピーカー、エムズシステムの試聴に行ってきました。それは、ギフトショウ会場のBGMとして流した音楽のシステムで、そのあとに東京国際フォーラムで2月15日、「演奏家のいない演奏会」が開かれ、妻はそれも聴いてきたと言います。
そのメーカー、(有)エムズシステムの本社・試聴ルームで、実際に何枚かのCDを聞かせてもらいました。
そうすると、1万円ぐらいのCDプレイヤーと接続したエムズシステムから、素晴らしい音が部屋中に流れ出ました。確かに、素晴らしい音です。スピーカーからの音というよりも、実際のステージから聞こえるような音です。しかもそれが、部屋のどの位置にいても同じに聞こえます。
オペラ歌手と兼務しているナビゲーターの男性が、“むしろ、これ自体が楽器なのです”と説明しました。
今日はたまたま「うたごえ」を試聴する曜日だったので、各国のクラシックうたごえを聴きながら、歌手でもあるナビゲーターにいろいろ質問したりして楽しく過ごしてきました。
いちばん上に見える円筒形のスピーカーから、音楽が聞こえます。下に見える2本は置いてあるだけで、鳴らしてはいません。
5つの色に塗ったエムズシステムが、壁側に並べて展示されていました。
小さい方のスピーカーはアンプが内臓されているので、難しい設定はなく、機械オンチの私でも簡単に聴けると思います。円筒形のスピーカーの左手にある黒い円盤のようなCDプレイヤー(約1万円)につないで音楽を聴かせてくれました。
小さいアンプ入りのシステムを買うことに決定
あまりにも素晴らしく自然な音なので、思い切って買うことにして注文してきました。2日ぐらいで届くので、実際に自宅で聴くことを楽しみにしています。
エムズシステムには大別して2種類があり、大きい方はアンプにつないで聴くシステムで値段は9万円台。小さい方はアンプが内臓されているので、CDプレイヤーかパソコンにつなげばOK。値段は小さい方が高くて、16万円ぐらいします。私は、「表面に傷が付いているので126,000円」というワケあり品を注文しました。ただしこれは、この1台限りです。
久しぶりに高い買い物なので妻と相談しましたが、金融危機以来外国旅行に行っていないし、これからも節約することにして、クレジットカードの数ヶ月払いで買うことにしました。
リッツカールトンホテルのスイートルームに採用
エムズシステムの説明本を読んだら、日本のリッツカールトン東京に認められて、スイートルームとブライダルサロンに置かれているそうです。
文字や言葉で説明するよりも、実際に聴く方がはるかに分かりやすいので試聴するのが先決ですが、同社はその催しを実施しています。
本社・試聴ルーム(都内中央区新富2-1-4:電話03-5542-7432)でCDコンサートを開いています。平日は予約が必要で、土曜日は13:00から18:00までのオープンハウス(予約不要)になっているようです。
また、東京国際フォーラムでの「演奏家のいない演奏会」(無料。先着100名まで)も開いています。100人収容のホールで、エムズシステム1台だけで「演奏」するそうです。
今年前半は2月に実施したあと、3月29日と5月、6月、7月に開かれます。
不思議なスピーカーの仕組みは秘密
聴いてみて素晴らしいスピーカーなのですが、「どういう仕組みなのか?」と聞いても、それは秘密だそうです。従来のスピーカー・システムとはまったく違う仕組みなので、簡単に説明できないのかも知れません。2004年から販売開始したら、大手のメーカーが何社も買って、分解したけれども結局分からなかったそうです。
音響や機械にはまったく素人の私にはそれ以上聞いても何も分からず、「不思議」というしかありません。
割り引き販売は一切しない方針なので量販店には卸さず、試聴会で知ってもらう方法を取っているそうです。「小さな会社で資金がないので、広告もしていません」とのことでした。
不思議なスピーカーとの付き合いが、私にどんな生活をもたらすか。楽しみにしています。