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阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

 江戸時代以前の建物も、 各地から移設された日本家屋が庭園内に佇む   三渓園シリーズ その2

2022年11月09日 | 関東あちこち

 

 

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トワイライトタイムの御堂筋を梅田まで歩く  大阪にて          11年前の今日 2011年11月9日の本ブログに掲載

2022年11月09日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

中央線で堺筋本町から本町へ戻り、御堂筋線に乗り換えて淀屋橋駅で下りました。

大阪駅前第2ビルに所用があったので久しぶりに御堂筋を大阪駅方面に歩きました。




新装なったJR大阪駅にある梅田大丸で「ほぼ日・・」の特別売り場によって、ほぼ日手帳の実物を見てから

地下の「銀座あけぼの」売り場でおかきを買いました。

それから梅田地下街の「奴」にしばしの時間寄って、阪急梅田駅へ急ぎました。

朝10時半に神戸の家を出て阪神電車で大阪・九条へ行き映画を観て 梅田廻りで家に19時帰着のちょっとした OSAKA Tour でした。

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祇園「とり新」で親子丼を食べてから 平安神宮にお参りし 「神苑」を拝観した。   12年前の今日 2010年11月9日の本ブログに掲載

2022年11月09日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

お昼ちょっと過ぎていたが祇園の「とり新」は 長い列が出来ていました。メニューは一品だけのこの店の味はなるほどの旨さでした。

  

ランチを済ませてから 京都国立近代美術館で開催中の上村松園展を観ました。

見終わって四階の美術館コレクションも見たら、さすがにぐったり疲れました。

四階のロビーから窓の外を見ると、平安神宮の大鳥居の向こうに京都市立美術館の建物が迫っていました☝トップの画像。

 疲れを休めてから二人は 平安神宮にお参りしました。

平安神宮に「神苑」という見事な日本庭園があることを知りませんでした。中に入ると広大な面積を占めていて驚きました。

外国人向けのガイドブックで紹介されているのか、来園者は日本人より外国人の数が多いくらいでした。静かなゆったりした贅沢な空間を楽しみました。








 

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吉良町の宮崎医院と詩人茨木のり子さん

2022年11月09日 | 音楽・絵画・映画・文芸
2010年04月06日(火)

茨木のり子さんのことをネットサーフィンしていたら、愛知県幡豆群吉良町(「人生劇場」を書いた作家・尾崎士郎の出身地であり、また、次郎長の兄弟分、吉良の仁吉が出たところ)

にある「宮崎医院」のHPに出会いました。

HPの“宮崎医院の歴史→初代院長 宮崎洪”を読んで、この病院が茨木のり子さんの長野市出身である父親が創設した病院だとわかりました。

二冊買った茨木のり子の詩集の中に「花の名」がありました。この詩を読んで彼女がどれほど父親を好きだったかを強く感じました。

いま、彼女は早くに亡くなった夫の故郷である山形県鶴岡市加茂の淨禅寺の墓に夫と共に眠っています。

彼女の係累が愛知県で彼女の父親の医院を継いでいるのを知って嬉しく思いました。

 むかし、娘にこんな風に追憶され続けた父親がいたのです。


茨木のり子詩集「鎮魂歌」より   

     花の名

「浜松はとても進歩的ですよ」
「と申しますと?」
「全裸になっちまうんです 浜松のストリップ そりゃ進歩的です」
 なるほどそういう使い方もあるわけか 進歩的!
 登山帽の男はひどく陽気だった
 千住に住む甥っ子が女と同棲しちまって
 しかたがないから結婚式を挙げてやりに行くという
「あなた先生ですか?」
「いいえ」
「じゃ絵描きさん?」
「いいえ
 以前 女探偵かって言われたこともあります
 やはり汽車のなかで」
「はっはっはっは」


 わたしは告別式の帰り
 父の骨を柳の箸でつまんできて
 はかなさが十一月の風のようです
 黙っていきたいのです


「今日は戦時中のように混みますね
 お花見どきだから あなた何年生まれ?
 へええ じゃ僕とおない年だ こりゃ愉快!
 ラバウルの生き残りですよ 僕 まったくひどいもんだった
 さらばラバウルよって唄 知ってる?
 いい唄だったなあ」


 かってのますらお・ますらめも
 だいぶくたびれたものだと
 お互い目を据える


 吉凶あいむかい賑やかに東海道をのぼるより
 しかたなさそうな
「娯楽のためにも殺気だつんだからな
 でもごらんなさい 桜の花がまっさかりだ
 海の色といいなぁ
 僕 色々花の名前を覚えたいと思ってンですよ
 あなた知りませんか? ううんとね
 大きな白い花がいちめんに咲いてて・・・・・」
「いい匂いがして 今ごろ咲く花?」
「そう そう」
「泰山木じゃないかしら?」
「ははァ 泰山木…僕長い間
 知りたがってたんだ どんな字を書くんです?
 なるほどメモしとこう」


 女のひとが花の名前を沢山知っているのなんか
 とてもいいものだよ 
 父の古い言葉がゆっくりよぎる
 物心ついてからどれほど怖れてきただろう
 死別の日を
 歳月はあなたとの別れの準備のために
 おおかた費やされてきたように思われる
 いい男だったわ お父さん
 娘が捧げる一輪の花
 生きているとき言いたくて
 言えなかった言葉です


 棺のまわりに誰も居なくなったとき
 私はそっと近づいて父の顔に頬をよせた
 氷ともちがう陶器ともちがう
 ふしぎなつめたさ
 菜の花のまんなかの火葬場から
 ビスケットを焼くような黒い煙がひとすじ昇る


 ふるさとの海べの町はへんに明るく
 すべてを童話にみせてしまう
 鱶に足を喰いちぎられたとか
 農機具に手を巻き込まれたとか
 耳に蚊が入って泣きわめくちび 交通事故
 自殺未遂 腸捻転 破傷風 麻薬泥棒
 田舎の外科医だったあなたは
 他人に襲いかかる死神を力まかせにぐいぐい
 のけぞらせ つきとばす
 昼も夜もない精悍な獅子でした


 まったく突然の
 少しも苦しみのない安らかな死は
 だから何者からのご褒美ではなかったかしら


「今日はお日柄もよろしく・・・仲人なんて
 照れるなあ あれ! 僕のモーニングの上に
 どんどん荷物が ま いいや しかし
 東京に住もうとは思わないなあ
 ありゃ人間の住むとこじゃない
 田舎じゃ誠意をもってつきあえば友達は
 ジャカスカ出来るしねえ 僕は材木屋です
 子供は三人 あなたは?」


 父の葬儀に鳥や獣はこなかったけれど
 花びら散りかかる小型の涅槃図
 白痴のすーやんがやってきて廻らぬ舌で
 かきくどく
 誰も相手にしないすーやんを
 父はやさしく診てあげた


 私の頬をしたたか濡らす熱い塩化ナトリウムのしたたり
 農夫 下駄屋 おもちゃ屋 八百屋
 漁師 うどんや 瓦屋 小使い
 好きだった名もないひとびとに囲まれて
 ひとすじの煙となった野辺のおくり
 棺を覆うて始めてわかる
 味噌くさくはなかったから上味噌であった仏教徒
 吉良町のチエホフよ
 さようなら


「旅は道ずれというけれど いやあお蔭さんで
 楽しかったな じゃ お達者でね」
 東京駅のプラットホームに登山帽がまったく
 紛れてしまったとき あ と叫ぶ


 あの人が指したのは辛夷(こぶし)の花ではなかったかしら
 そうだ泰山木は六月の花
 ああ なんといううわのそら


 娘の頃に父はしきりにそう言ったものだ
 「お前は馬鹿だ」
 「お前は抜けている」
 「お前は途方もない馬鹿だ」
 リバガアゼでも詰め込むようにせっせと
 世の中に出てみたら左程の馬鹿でもないことが
 かなりはっきりしたけれど
 あれは何を怖れていたのですか 父上よ
 それにしても今日はほんとに一寸 馬鹿

かの登山帽の戦中派
花の名前の誤りを
何時 何処で どんな顔して
気付いてくれることだろ

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