あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

会派沖縄視察

2009-11-18 | 国際・政治

会派視察で沖縄県那覇市/名護市などを調査

調査項目は、高齢者福祉・介護予防への取り組み/家庭ごみ有料化導入後の現況/美ゅら海水族館/恩納村の誘客施策/保育施策の現場について。

毎日1往復の仙台/那覇便で3時間。機内は山形市内と大崎市内の私立高の修学旅行団で満席。インフルエンザの流行で修学旅行の実施も危ぶまれている中、2校は実施できて良かったね。4泊5日という彼等の無事故を祈ります。

那覇空港からモノレールで那覇市役所仮庁舎へ。仙台は手袋も必要な朝でしたが、当地は気温22度。半そで姿も見られる。

Cimg6629 那覇市役所健康福祉部ちゃーがんじゅう課・課長/副参事などに対応いただく。

Cimg6631 長寿の土地柄沖縄県・那覇市の取り組みを調査。
全国屈指の
介護保険料が高い沖縄では、在宅サービス利用へ誘導し、施設給付費の抑制に取り組んでいる。
在宅サービスでは、訪問介護が少なく、
通所デイサービスが主力となっている。施設では特養ホームより老人保健施設が3割多いのも特徴的。
地域包括支援センターは市役所の担当課内に1箇所のみ。他は13箇所の地域相談センターが市内3小学校区に1箇所の割合で設置されて業務補完している。

0911183県民130万人余のうち30万余が住む那覇市での高齢化率はまだ低いが、これから全国平均に近づいていく。市内では都会化が進むとともに独居老人が増え、地域支援事業や要介護予防事業の積極的な展開を図っている。
介護保険の
利用者増の一方、保険料の抑制という課題は保険者共有のもの。


富山市視察2日目・まちなか居住の推進/コンパクトシティ

2009-11-11 | 国際・政治

Cimg6563_2 富山市視察2日目(本日も他に川崎市議会など3議会が調査視察に、年間220件の行政視察を受け入れている)

「富山市のコンパクトシティへの取り組み」について都市整備部交通政策課より説明を受ける。

海抜3000メートルから0メートルの多様な土地環境
富山平野の可居住地面積の広さは全国一だが、低密度の都市。
都市施設の維持管理費と人口の拡散化。
路線バスは過去10年で30%の利用者減。平日の交通手段は自転車が最も多い。
CO2の排出量は全国平均値より2割程度高い

「お団子と串の都市構造」は他都市が目指すコンパクトな都市構造とは異なる。
進め方
・誘導的手法
・市民の居住を選択できるように
・公共交通の活性化
・地域拠点の整備
公共交通活性化により、まちなか居住を推進し、二酸化炭素の削減を進める2030年までに30%減を目標とする。

富山ライトレールの整備は公設民営の考え方を導入し多様な財源の活用と支援策あり
沿線の商店街が活性化された。岩瀬カナル館・物産館は八倍増、森家・重文財は3.5倍増
沿線における建築着工件数は十倍以上に伸びている。

市内電車環状線か事業は年内開業予定。市内中心部にレールを敷設し、JR富山駅周辺と商店街の連結に0.9キロの工事。

JR高山本線は富山市の南北骨格交通軸であり、活性化の社会実験中。高頻度運行に要する経費は市が負担。昨年度の実績はl利用者が10%増加。
交通空白地域は約5%あり課題。

昨年七月に横浜市、北九州市と並んで全国6都市の「環境モデル都市」に選定されている。コンパクトなまちづくりと一体となったエコライフ等の推進による二酸化炭素の削減を進めている。削減目標は2005年比で50年に50%!!

都市再生整備化より「公共交通沿線居住推進事業」と「まちなか居住推進事業」の説明を受ける。
まちなかの現況紹介。都心部の居住人口は昭和38年比で半減している。都心地区面積の一割が駐車場用地になっている。
割高な都市管理の行政コストと中心市街地空洞化による都市活力の低下と魅力の喪失。
供給量の目標は10年間で7000人の人口を回復させる。3000戸(10年前の人口に戻る)市民向け支援/事業者向け支援があり
指針では景観/敷地内緑化/空地/高齢者への配慮等あり
市民向け支援として住宅取得に補助金50万円。転居家賃補助金月1万円3年間。
事業者向け支援として共同住宅建設に一戸100万円補助。業務・商業ビルから住宅への転用にも一戸100万円補助。
高齢者向け優良住宅にも上乗せ補助一戸50万円と家賃低減補助があり。
実績として[まちなか居住推進}四年で359戸。「沿線居住推進」2年で2Cimg6570_263戸
目標値への実績としては、市の人口が減少傾向の中で、まちなか居住の誘導は進んでいる。

視察後、本会議場を見せていただきました。天井からも陽が射し明るい議場は一問一答形式になっています。今年四月に議員改選定数も削減。


東西線沿線整備調査特別委員会他都市視察・富山市

2009-11-10 | 国際・政治

「東西線沿線整備」調査特別委員会の県外視察で富山市を調査視察。以下に、本日の調査内容を私のメモにて紹介します。

アルプスの麓の県都・富山市では新型路面電車を市内に導入し、沿線のまちづくりを進めている事例を調査して参ります。

富山市役所七階議会棟にて、議会事務局長にお出迎えいただく。富山市議会五本幸正議長は全国市議会議長会の会長であられ、実は私は今年議員10年表彰を五本会長名で頂戴しています。

「富山市のコンパクトなまちづくりと中心市街地活性化・公共交通を軸とした歩いて暮らせるまちづくりの推進」
都市整備部中心市街地活性化推進課より説明を受ける。

091110_130854_2六年前に7市町村の合併により新生富山市が誕生。人口42万は県人口の四割にあたる。
市街地の外延化により富山市は最も人口低密度の県庁所在都市となった。中心市街地の人口減少が進み郊外化が進行。
一世帯あたりの自家用車保有台数は全国二位。(一位は隣の福井)通勤用に八割が自家用車を利用。
公共交通機関の利用者は激減傾向にあった。車が無ければ生活できないまち。
「コンパクトなまちづくり」推進へ舵を切る。「お団子と串の都市構造」串で結ばれた徒歩圏づくりへ。 同様な青森市のまちづくりとは異なる方向で。
091110_144229_2 平成26年北陸新幹線の開業に向けてJR富山港線をLRT化。全線7.6Kの区間600メートル毎に駅を設置。軌道は芝生と樹脂固定軌道。
市民・地元企業からの協力と支援を受ける。駅名のネーミングライツや市民基金の設置
富山ライトレール株式会社スタートによって従来より乗客数が平日二倍、週末は四倍に激増。
またJR高山本線の活性化社会実験(パークアンドライドやトイレの整備等々を進め)によりJRm10%の乗客増員。

19年2月に「中心市街地活性化基本計画」を策定。以下三本柱(いずれも五年間の数値目標を設定)
1.公共交通の利便性の向上 路面電車乗車数を30%増
2.賑わい拠点の創出 歩行者通行量を30%増
3.まちなか居住の推進 居住人口を10%増。但しここは厳しい状況

その他現在展開中の各事業
・市内電車環状腺化事業
・富山駅周辺地区土地区画整理事業  駅の高架化により南北道の建設
おでかけ定期券事業 高齢者は市内全域どこからでもバスを100円で利用できる。
・総曲輪(そうがわ)フェリオ南地区再開発事業
091110_141218_2 ・グランドプラザ整備事業 15億円大屋根を設けた全天候型空間が賑わい拠点に。
・プラザ内で「エコリンク事業」アイスリンクに代わる特殊プラスチック板の上を靴で滑る。
・まちなか居住推進事業「真ん中で暮らそう」定住密度の向上を目指す

説明の後、グランドプラザへ現地視察。LRTに富山駅北口から乗車し、富山ライトレール株式会社の車両基地も調査しました。


行政視察と議会活動

2009-11-08 | 国際・政治

今年も残すところ50余日となりました。市長選挙、衆議院選挙、知事選挙と選挙三連戦が終わってみれば早くも年の瀬が近づいています。

議会活動は、年四回の定例議会と毎月の常任委員会、年六回程度の調査特別委員会、その他今月下旬予定の臨時議会があります。また行政視察があり各委員会毎に二泊三日や一泊二日で実施される他、各会派では政務調査費を使った視察も逐次行っています。

市内・県外の事例を視て調査する機会は、仙台市の施策の点検を行なうとともに新たな展開を図る上で必要なものです。県外視察では、札幌や横浜、大阪、福岡など大きな都市として共通の行政課題があるので他の政令市や県庁所在都市へ先進事例調査に行くケースが多いのです。

゛都市間競争゛と言われていますが、都市同士で各種の行政課題[福祉や教育、経済施策、都市計画、環境行政など]について調査し合うことは議会活動に不可欠なものです。

今年度、私の所属する常任委員会では教育と文化行政をテーマに滋賀県と北九州市、福岡市に行きました。そして来週は調査特別委員会で公共交通機関とまちづくりのテーマで富山市に行きます。加えて今月は、我が会派は水族館と高齢者・児童福祉をテーマに沖縄へ調査予定となっています。今年は選挙三連戦となったためどうしても日程的な都合から県外視察が同時期に集中してしまいます。

逐次このホームページ「日々の活動」に現地から掲載しましたが、先日、四年間の任期中に一度機会が与えられる「海外行政視察調査」に七名の同僚議員と共に行って参りました。テーマは保育/教育/都市計画/産学官連携/国際的都市/老人介護/都市開発/大規模施設の再利用、と多岐に亘る内容をデンマーク・コペンハーゲン市、スヴェンボー市/ベルギー・ブリュッセル市/オランダ・アムステルダム市、ハウテン市の三カ国五都市で調査をして参りました。国内他都市から海外の諸都市にまで視察先を広める機会を得ることは、グローバル化が加速する時代に東北地方中枢都市の議員として必要なことであると思います。

税金負担率が世界で最も高いデンマークの 児童福祉と 教育行政スカンジナビア諸国と連携した研究開発や都市計画、       EU加盟20カ国の本部都市ブリュッセルの都市課題と高齢者介護問題ハウテン市の自転車と徒歩のまちづくり、  アムステルダム市の都市計画と再開発事業と視察調査した内容はいずれもが、仙台市のこれからの施策の展開に向けて示唆に富む実に有意義な内容となりました。

同行の議員はそれぞれ担当のテーマが決まっていて、報告書の取りまとめまで行ないます。議会超党派で構成した我々視察調査団は、今回得られた大変貴重な視察調査を糧として今後の議会活動に活かし、国際化進む時代環境の中で仙台市の未来づくりにしっかり取り組んで参ります。

先日 091027_071457IOC総会が開催された会場。091027_083132コペンハーゲンから南西に延びる17kmの橋と海上風力発電機。スブェンポー市国民学校の中庭091027_135024Cimg6216コペンハーゲン開発地区のメトロ線と高校。人口50万人北欧の雄都Cimg6256コペンハーゲン。Cimg6250鉄道車両は広く自転車も同乗。ブリュッセルのCimg6304上レンタル自転車。Cimg6351私の背丈の高さにある瓶捨て箱Cimg6293

ベルギー国会議事堂Cimg6300

ブリュッセル中心街の路面電車Cimg6427

ブリュッセルから鉄道沿線の車窓Cimg6394

アムステルダム中央駅前の駐輪場Cimg6463

自転車のまちハウテン市

Cimg6481アムステルダム市中心街運河を自転車で走る。Cimg6503

旧ガスタンク設置場が市民芸術の舞台に。Cimg6417

アムステルダム中央駅は東京駅のモデル。