京都新聞のコラムも、陸上の話。
いい。
「目を瞬くほどの間を「刹那」とも表現する。仏教における時間の最小単位だ。仏典によっては、1刹那は75分の1秒にあたるとされる。100分の1秒単位の時間は、日常では意識するのも難しい短さだが、アスリートの世界では、人生をかけるほどの重みがある
▼日本学生陸上対校選手権の男子100メートルで、東洋大4年の桐生祥秀選手が9秒98の日本新記録を達成した。日本人で初の9秒台突入となる偉業だ
▼現行の電気計時で10秒を切る記録が生まれたのは1968年。日本人では98年に伊東浩司選手が10秒00をマークしてから約20年、幾多の選手が「10秒の壁」に挑んできた
▼彦根市出身の桐生選手は中学で陸上部に入部当初は13秒程度だったが3年時に10秒87、京都・洛南高に進み、2013年に日本歴代2位の10秒01を出した
▼それから常に9秒台を期待されてきたが、次々有望選手が登場する中、今夏の世界選手権ロンドン大会では個人種目の代表入りを逃した。どれほど重圧を背負ってきただろう。世界記録保持者のウサイン・ボルトさんが「(桐生選手に)大きな重圧をかけないようにしてほしい」と気遣っていたのが記憶に残る
▼あれから4年。約100億刹那の時を経てついにその1刹那を捉えた。3年後の東京五輪でも雄たけびが聞きたい。」
人は、偉業とは、本当は、記録だろうな。
成功者でなく、速く走った人の記録は、後世に残る。
夢のような、10秒切る、9秒台は、凄いことだ。
いい。
「目を瞬くほどの間を「刹那」とも表現する。仏教における時間の最小単位だ。仏典によっては、1刹那は75分の1秒にあたるとされる。100分の1秒単位の時間は、日常では意識するのも難しい短さだが、アスリートの世界では、人生をかけるほどの重みがある
▼日本学生陸上対校選手権の男子100メートルで、東洋大4年の桐生祥秀選手が9秒98の日本新記録を達成した。日本人で初の9秒台突入となる偉業だ
▼現行の電気計時で10秒を切る記録が生まれたのは1968年。日本人では98年に伊東浩司選手が10秒00をマークしてから約20年、幾多の選手が「10秒の壁」に挑んできた
▼彦根市出身の桐生選手は中学で陸上部に入部当初は13秒程度だったが3年時に10秒87、京都・洛南高に進み、2013年に日本歴代2位の10秒01を出した
▼それから常に9秒台を期待されてきたが、次々有望選手が登場する中、今夏の世界選手権ロンドン大会では個人種目の代表入りを逃した。どれほど重圧を背負ってきただろう。世界記録保持者のウサイン・ボルトさんが「(桐生選手に)大きな重圧をかけないようにしてほしい」と気遣っていたのが記憶に残る
▼あれから4年。約100億刹那の時を経てついにその1刹那を捉えた。3年後の東京五輪でも雄たけびが聞きたい。」
人は、偉業とは、本当は、記録だろうな。
成功者でなく、速く走った人の記録は、後世に残る。
夢のような、10秒切る、9秒台は、凄いことだ。