長瀞の整体師~浅見整体院の日常

秩父、長瀞の整体院です。
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「木に学べ」 西岡常一

2012年06月23日 | 響いた言葉や本

久しぶりの本紹介

 

法隆寺の棟梁、宮大工の西岡常一さんのインタビューをまとめた本

「木に学べ ~法隆寺 薬師寺の美

 

最近、職人系の話に興味があるだけに響いた一冊

 

宮大工の仕事は神社仏閣の建築や補修に携わる大工さん

  寺社以外の仕事、家などを建てたら宮大工ではなくなるそうです。


実際、高度経済成長などで建築費用が上がっていく中、

  寺社の修理などの費用は昔のまま・・・

    宮大工を辞める人が多かったそうです。


普通の大工と宮大工の違いは・・・

○仕事とは「仕える事」と書く。

  塔を建てる事に仕え奉るということ。

   儲けてなんぼとはちがう。心に欲があってはいけないのです。

 

○彫刻を彫る人は「一刀三礼」という

  我々は「一打ち三礼」 「千年持ってくれ、千年持ってくれ」と打つんですわな

 

建物が千年持つ・・・1000年

  法隆寺って凄い  木って凄い

    飛鳥時代の建物が今でもある。

       奈良に行きたくなる

 

師曰く、もう同じものは作れないしその技術も道具も材料も無い

  これだけ技術が進んでいる(はず)なのに、釘一つ同じものが出来ないとは

 

 

心を打った一番の言葉は・・・

○器用な人はどんどん前へ進んでいくんですが、

 本当のものをつかまないうちに進んでしまうこともあるわけです。

 けれども不器用な人は、とことんやらないと得心ができない。

 こんな人が大器晩成ですな。


師が農学校で学んだ通り作物を作ってみると上手くいかない。

おじいさん曰く

「おまえは稲を作りながら本と話をしてたんや。

    農民のおっさんは稲と話をしていたんだ。

 農民も大工も同じ。

   大工は木と話し合いが出来なければ、大工ではない。

                よーく心得て、しっかり大工をやれよ」

ちょっと自分には痛い所を突かれた感じ

  症状でも医学書でもなく、しっかり患者さんと向き合っていたか・・・


その他、建築のみならず自然界の事、世の中での女性の役割、などなど色んな事が書かれています。   

西岡さん ありがとうございます

 

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