「骨盤が歪んでいる」と言いますよね。
(私はあまり言いませんが・・・)
左右差のことを言っているのが殆どです。
左右差が有る ➡ 体に悪いのでしょうか?
逆に
左右差が無い ➡ 症状が無くなるのか?
私の見ている限り、左右差がない人はいません
確かに「極端な歪み」は症状の原因にもなりますが
ある程度はしょうがない
というか当たり前だと思います。
例えばウチの患者さんで
腕がない方
指がない方
足や半身の自由が利かない方・・・
など左右の器質や機能が違う方がいます。
カラダもそれに合わせて動きやすいように筋肉がついています。
左右均等=健康体
という前提で調整すると症状は期待するほど改善しません
今出ている症状や不自由を感じている動作
これを改善するためにどうするか?
という事を考えて調整をする。
結果として左右のバランスが整うのです
(左右均等ではありません)
東洋医学では、
症状が出ている箇所を改善する事で
➡ 根本となる箇所に影響を与え原因を良くしていく
という考えがあります。
根本が左右差なら体調も良くなりますが・・・
そもそも左右差があって当たり前なのです
利き腕があるように
利き足があるように
脳は左右で機能が全く違います
当然支配する右と左で差が出るのは当然です
内臓はどうでしょう?
心臓はどこについていますか?
肝臓は、胃は?
肺は左右あります
左は2部屋ですが右は3つ部屋があります。
当然呼吸は右が主導です
横隔膜は右の方が大きいのはその為で、緩んだ時に肝臓の大きさの影響もあり大きく緩むようにできています。
胃は左ですが胃が悪い人は背中に特徴的な張りが出ます
(ボアス痛点)
陸上のトラックは左回りです
右回りよりタイムが良いのでそうなったそうです。
古代オリンピックでは右回りもあったそうです・・・
野球、フィギュアスケートのジャンプ・・・
などなど多くが左回りです。
そういえば背中をほぐす手技も左回りですね
左右差を上げればきりがありません。
左右を均等にする
という事に固執してしまうと、肝心な症状を改善するということが疎かになるかもしれません
目的は症状を取ることですから。
そういえば、ドキュメンタリー番組でやっていましたが、ウサイン・ボルトの骨盤も左右均等ではないそうですよ。