*先日はとんだフェイクニュースで「ニコンがデジタルカメラから撤退」などと(カメラ業界全体がじり貧で先行き暗い)とカメラ好きにとっては胸くそ悪い思いをしました。
実際は逆の現象が起きていてスマホのカメラでは満足できない人たちが高機能カメラを求めて高級デジタルカメラの領域に足を踏み入れてきた。
と明るい話題を聞くようになりました。
参照記事:デジカメinfo
スマートフォンカメラの進化で10年近く落ち込んでいたカメラ市場が復調の兆しを見せている。2021年のデジタルカメラの世界出荷額は前年比16%増と4年ぶりのプラスだった。愛好家以外がプロ向けの高級機種を求める動きが広がり、あえてアナログを求める「スマホ世代」からはインスタントカメラが支持を集める。
【ニコンZ9】
ミラーレスカメラではソニーやキヤノンなど競合他社に出遅れていたニコン。
Z9は「反転攻勢の起爆剤になってきている」と徳成旨亮最高財務責任者は力を込める。好調なのはニコンだけではない。
キヤノンも21年11月に投入したミラーレスカメラの最上位機種「R3」や、20年夏に投入した「R5」「R6」の好調が続く。
【富士フイルムGFX100S】
富士フイルムも高機能ミラーレス「GFXシリーズ」の21年4~12月の販売台数が新型コロナウイルス禍前の19年4~12月比で約3倍になった。
高級カメラが今なぜ売れているのか。CIPAは「スマホやインスタグラムなどSNSの普及で写真に対する目が肥えた人が増えている」と指摘する。
キヤノンの戸倉剛常務執行役員は「スマホ普及がカメラ業界の脅威として捉えていたのはとうの昔」と言い切る。
富士フイルムはフィルムカメラの人気再燃や、10~20代の若年層を中心に広がっている「エモ写真」で需要を開拓する。21年12月発売の最上位機種「インスタックスミニ エヴォ」は国内販売台数は計画の2倍以上で推移している。
昨年はコロナ禍や部品不足の続く中、2021年のデジカメラカメラの出荷は伸びていて、カメラメーカー各社の決算もよい数字が出ていましたが、2022年はCIPAのデータでは前年の出荷をかなり下回っているので、カメラ市場復調の兆しと言えるのかどうかは微妙かもしれませんね。
2021年の好調の起爆剤となっているのはやはりハイエンド機のようで、最近はプロ用機がカメラ店の販売ランキング上位に入ってくるようになっており、ますます高価格な機種へのシフトが進んでいるという印象です。
安価なエントリー機の市場が縮小している中で、富士フイルムはインスタックスで気を吐いているので、やり方次第では安価なカメラもまだまだ市場を開拓できるかもしれませんね。