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釜山お墓参りをパクったブロガーに画像一覧をいたずらされ見られない記事がありますが発見次第修正していますのであしからず。

神宮外苑、揺れる未来図 大規模再開発、見直し求める声も

2022年06月12日 | 東京都再開発計画

参照記事:2022/6/11 20:13産経ニュース







東京の中心地に広がる明治神宮外苑地区で、近く大規模な再開発事業が動き出す。一帯のスポーツ施設を順次建て替えるほか、新たに商業施設やホテルを造り、国内スポーツの一大拠点として再整備する。一方、工事による樹木の大幅な入れ替えには、景観維持を訴える市民らから見直しを求める声も上がる。4年後に創建100年を迎える神宮外苑だが、継承の方向性を巡り賛否が割れている。

老朽化する施設
神宮外苑地区には、国立競技場、神宮球場、秩父宮ラグビー場に東京体育館と、国内を代表する競技場が集まる。建て替えや改修を終えた国立競技場と東京体育館を除けば、神宮球場は大正15年、秩父宮ラグビー場は昭和22年の建設と老朽化が進む。再開発の指針を定める東京都は「世界大会を招致するにも、今の設備は国際基準からみて不十分」との見解を示す。

再開発計画は、東京五輪・パラリンピック開催を見据え、平成25年ごろから進められてきた。計画案は平成30年の都のまちづくり指針を受け、同地区の地権者である明治神宮と日本スポーツ振興センター(JSC)、伊藤忠商事、三井不動産の4者が策定した。

計画案によると、対象区域は神宮外苑の南西側一帯を中心にした約28万平方メートル。工事期間中も競技を継続させるため、神宮球場・第二球場と秩父宮ラグビー場はそれぞれの位置を入れ替えながら順次、施設の建設と解体が行われる。

まず第二球場跡地に屋根付き全天候型ラグビー場を建設した後、ラグビー場を解体。ホテル併設の新野球場を造り、現在、神宮球場が建つ場所に多目的広場を設ける流れだ。ほかにも、オフィスや商業施設が入る複合ビルを建設する。令和18年にすべての工事を終える見通しだ。

相次ぐ反対の声
一方、歴史ある神宮外苑の景観維持を訴える声も上がる。特に再開発による苑内の樹木の大幅な入れ替えへの反対は大きい。

事業者の計画案では、約900本の伐採の代わりに新たに約1000本が植樹され「樹木医の調査結果や意見を尊重し、可能な限り樹木の保存を検討する」と説明。神宮外苑を象徴する青山通りに面した約300メートルのイチョウ並木は現状のまま保存される。

だが、文化遺産保護などに携わる一般社団法人「日本イコモス国内委員会」は現地調査を行った上で、4月、競技場を現在地に建て替える代替案を都に示した。代替案では樹木の伐採を2本に抑えることができるとしている。

再開発に反対する米国人経営コンサルタントによる署名活動も展開され、6月初旬時点で市民ら8万人を超える署名が集まった。

都は3月に対象地区の都市計画決定を告示し、現在、環境影響評価審議会で開発に伴う苑内の生態系への影響などに対する審議が行われている。賛否を巡る議論が過熱する中、小池百合子都知事は5月、事業を取りまとめる三井不動産の菰田正信社長と面会した後、「既存樹木を極力保存または移植に努める」「再整備での都民参画」などを事業者らに要請した。

今後、環境影響評価審議会での審議などを経て、早ければ年明けにも第二球場の解体が始まる。

明治天皇を記念
明治神宮外苑は、明治天皇と昭憲皇太后を記念する施設群として大正15年に創設された。東京の新宿、渋谷、港の3区にまたがり、参拝する神聖な内苑とは対照的にスポーツ施設が多く、明治時代を80枚の絵画で回顧する聖徳(せいとく)記念絵画館、結婚式場の明治記念館もある。スポーツ施設が多い理由は、明治天皇が尚武(しょうぶ)剛健の気風を奨励したことにちなんでいる。

場所は明治時代の青山練兵場の跡地で、文武両道の記念施設を飲み込む構想は当時、画期的だった。

建設中の12年には関東大震災が発生、バラックを設け被災者を収容した。昭和18年には外苑競技場で出陣学徒壮行会が開かれ、学生たちが銃を担いで雨中を行進した。外苑競技場は31年に国に譲渡され、国立競技場となって2度の東京五輪のメイン会場となった。青山通りに面したイチョウ並木は、東京でもっとも美しい街路樹の一つとされる。

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