2023年7月27日 日刊建設工業新聞
児童・生徒が集い、新たな学びの場となる共有スペースのイメージ
東京都渋谷区の「公園通り西地区市街地再開発準備組合」が、再開発事業の一環で建て替えを計画している区立神南小学校の建設工事に2026年度に着手する。延べ約1・1万平方メートルの規模を想定し、25年度に施工者を選定する。28年度の完成を目指す。
渋谷区が25日に公表した神南小の建て替え関連の基本計画書で明らかにした。建て替え検討に伴う資料作成などの総合支援業務を明豊ファシリティワークスが手掛けた。
神南小の所在地は宇田川町5の1(敷地面積7706平方メートル)、渋谷区役所に隣接する。新校舎棟は5階建て延べ約1万1500平方メートルの規模。地下ピットを備え、最高高さは約25メートルとなる。工事期間中は青山病院跡地に整備予定の仮設校舎(総延べ1・3万平方メートル)を使用する。
再開発事業の施行区域は、宇田川町2の1ほか(区域面積約1・4ヘクタール)。区域の東側にマンションの「渋谷ホームズ」、西側に区立神南小学校が立地する。築40年以上経過し老朽化する渋谷ホームズを解体し、住宅やオフィス、店舗が入る延べ約7・4万平方メートル、最高高さ約150メートルの再開発ビルを整備する。
都市計画決定などを経て、26年度の着工、31年度の竣工を目指す。事業協力者として東急不動産と清水建設が参画する。再開発の事業コンサルタントはタウンプランニングパートナー(東京都千代田区)、都市計画コンサルタントは日建設計が担当している。
渋谷ホームズと同様、老朽化が課題となっている神南小の建て替えと再開発を一体的に行うプランを区に提案。公共空間として再開発ビルと小学校敷地の中間部分に広場空間を設ける方針も示している。
東京 渋谷区 区立神南小学校と高層マンション 一体で建て替えへ