晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

600年前に思いを馳せて

2018-03-23 06:14:35 | 地域の文化や出来事
720年に書かれた日本書紀によると、
536年の安閑天皇の時代に入鹿屯倉の記述があります。
屯倉とは天皇や皇族の領地であり米を納める倉庫です。

そんな古き時代から続く私の住む入鹿ですが、
元々は現在満々と水を貯える入鹿池の底にありました。
1633年に入鹿池が築造されて、
一部の住民が高台の現在地に移り住んだものです。

今日のお話は入鹿池が完成する更に200年前、
つまり600年前に造立された五輪塔についてです。


五輪塔についての詳しい解説はWikipediaなどで検索していただければいいですが、
インドを発祥する密教の流れをくむ供養塔といわれ、
高僧の墓として平安時代から全国で建てられています。

600年の時を経て読み取りにくくなっていますが、
こんな風に書かれていると思います。


愛知県の県史に載せたいと調査をして、
県職員が校正文書を持参されました。
貴重な歴史文化遺産であるので掲載は構わないが、
マニアに盗難されてはいけないので、
場所の特定につながる記述だけ削除してもらいました。


1413年というと鎌倉時代にさかのぼります。
歴史の授業でしか聞いたことのない時代の遺産があることに、
人々が営んで歴史をつないでいくことの大切さを認識した次第です。

< 歴史ロマン身近にありし五輪塔 >

コメント (2)
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