BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

CAPA

2019年06月13日 | 写真集
今までキャパに関してはベトナム戦争の取材中、地雷に触れて死んだと、大雑把な事しか知らなかった。
もう少し詳しく調べると、こうだ。
1954年5月25日 北ベトナム ドアイ・タンから1キロの地点にある小川の堤防に登った際のこと。
<爆発でできた土の穴から1フィートばかりのところに、滅茶苦茶に左の脚を吹きとばされたキャパが
仰向けになって倒れていた。胸にも深手を負っていた。彼の左の手はカメラをがっちりつかんでいた。
私は彼の名を呼び始めた。2度、3度、深い眠りを邪魔された人のように、彼の唇がかすかに動いた。
それが彼の最後の動作であった。時間は午後3時10分であった。>
キャパの最後の報道任務に行を共にしたタイム・ライフ記者 ジョン・メックリンの文章から。
ついさっきまで、冗談をとばしていたキャパの最期だが、戦場カメラマンの最期はどの人もすざましい。
 「戦争 そのイメージ」 写真 ロバート・キャパ  井上 清一訳 ダヴィッド社 定価3800円+税
  ( 1974年8月1日 初版発行  2003年7月15日 10刷発行 )

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