BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

オール讀物

2013年08月27日 | 新 刊
 若い頃の記憶だ。〔オール讀物〕だけしか読まないおばちゃんがいた。それが
何年分もうず高く積まれていたが、それ以外の本は一冊も無かった。だかしかし
不思議なことに、どこかの土地のよく通った食堂のおばちゃんだと思うが、その人
が何処の誰だったかを、今どうしても思い出せない。
 久し振りに〔オール讀物〕持ってレジに向かった。1000円と言われて面食ら
った。いつの間に千円になっていたのか。今号は売れているらしく、いつもは平積
みで在るのに、アタシがさっと脇に抱えたのが最後の一冊だった。
 桜木さんはいま小説だけ書いておけばいいと思った。エッセイや対談なんてする
もんじゃない。普通にミーハー過ぎて、桜木さんの面白さがてんで無いんだもの。
 オールさん時代物多くて、半分は読む気が起きない。して馳 星周さん、こんな
小説だれが喜んで読んでいるのだろうか、不思議だ。角幡 唯介さん、「真冬の北
極圏単独放浪記」を書いて、連載2回目。いつのまにか結婚なんかしちやったりし
たみたいで、なんだかそれだけで痛々しい。次号も買って読んでしまいそうだ(笑)

 「オール讀物 9月号」 文藝春秋 定価1000円(特別定価)
 第149回直木賞 桜木 紫乃さんの「ホテルローヤル」連作の3編が載ってる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。