BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

無理買い

2019年04月05日 | 古本
「人類20万年 遥かなる旅路」を読んだばかりだが、この「人類の足跡10万年全史」は遺伝子、化石記録、気候学
を駆使し、ここ10万年の解剖だ。ただ「人類20万年ー」に比べると甚だ読みにくい。訳が読みにくいのは内容上仕
方ないとこも。また所々に図が載っているが、白黒なものでなんだか解かりにくい。今より前史は海が100メートル
ほど低い時期があったらしいが、その海と陸の区別がアタシには分かりずらい。大陸や小陸は繋がっていたり、またその
分近かった。それにしても数キロならともかく、数万年前にどやって数百キロもある海を人類は渡れたのか、先祖たちの
知恵に感心する。だがどんな舟的なもので渡ったのか、その証拠となる化石などや洞窟画はどこにも無い。現在ははるか
海の下にあるのかも知れない。
だがこの本途中で飽きてしまった。余程のヒマな時間があったら読み通せるものを、無理矢理BOOK OFFで買うと
こんなことになる。
 「人類の足跡10万年全史」 著者 スティーブン・オッペンハイマー  草思社 定価2400円+税
  ( 2007年11月6日 第6刷発行 )