BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

そだねぇー

2018年02月22日 | 古本
直木賞受賞第1作!とあったが、どういうわけか、どうやら見逃していたようだ。帯にはサイン本との
小栞が挟んであり、頭の見開きに達筆な桜木さんのサインが入っていた。それだけで何だか得した様な
気になったが、この小説、タイトル程には成功していない。登場人物がそれぞれいて、どうにも誰の事
を書きたいのか分からず、あっさりと最後に主な登場人物ひとりがが死んでしまう。そんな決着の付け
方に納得するほど、アタシの読書眼は衰えておらず、桜木さんなら何でも傑作だという程には甘くない。
まあその後に書いたのがほぼ全て傑作なのだから、時にはこんな凡作もしょうがない。そだねぇー。 
 「無垢の領域」 著者 桜木 紫乃  新潮社 定価1500円+税
  ( 2013年7月30日 発行 )

映画検定公式テキストブックなる本があった。試しに200円だし買ってみたという次第。
「見るべき映画100本」には外国映画編、日本映画編と分けて紹介。監督・出演者・時間などその他のデーター。
「映画の歴史」は初期の日本と外国のエジソンからフランスのリュミエール兄弟からの発展史。
「知るべき映画俳優100人」これも外国編と日本編。初期の頃のもう誰も知らないだろう役者名を見つけると嬉しい。
「映画の用語集」製作から公開までの映画界用語。アタシの専門分野の撮影用語では物足りないが、一般的にはこれでもいいだろう。
「映画のデーター」各国の映画祭やアカデミー賞、雑学いろいろデーターが面白い。
てなワケだが映画検定として2006年6月25日に本当に検定が有ったようだ。もし今でも続いているなら
何がしかの話題が耳に届くはずだがアタシは知らない。ひょっとしてもう受験者が少なくて止めたかも。
だって一般的にも専門的にもあんまりメリットが無いと思われ。公式問題集もあったようだが、それも目にしない。
ただ映画人としてその道を目指すなら一度は目を通すべき本だろう。発刊が10年も前だからデーターとしてはもう少々古いが。
この本、だれが買い古本に流したのか想像すると面白い。そだねぇー。
 「映画検定」 キネマ旬報映画総合研究所 編  キネマ旬報社 定価2000円+税
  ( 2006年3月30日 発行 )