BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

発想の森

2009年09月30日 | その他
 一本のカシワの巨木が目に入った。樹齢は百年以上だろうか。
この小学校の成り立ちや、地域の人々の営為を見守っていた守り神とも言うべき
だろう。会場の新内(にいない)ホールは、元の新得町新内小学校、1974年
に閉校したようだが、決してそれは廃校を意味していなかった。年に数回の音楽
会や、なによりこの映画祭のメイン会場に使われているのだ。
 驚くのはこれほどの小さな町の、付近に民家も交通機関も無い森の中で映画祭
(1996年が第1回目)をやろうとした発想と、それから今に14回目として
続いていることだ。ここに移り住んだ映画監督の藤本 幸久氏を中心とするスタッ
フの皆さんは、称賛されていい。ゆるめの運営も許される。発想と空想とが現実
となって、続いているのだから。

 第14回 SHINTOKU 「空想の森映画祭」 新得町 新内ホール
  ( 会期 2009年9月19日―22日 )