BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

通 り

2009年09月12日 | 時と事
 8月1日現在 札幌市の人口は1,903,727人で(広報さっぽろ)、
前月比959人の人口増だ。全道の人口が減り続けるなか、札幌は小さな村が
毎月1つ出来ていることに等しい。いずれ頭打ちになるとしても、増えている
ことに変わりない。
 しかしそんな中、市内それもアタシが住んでいる西区にシャッター通り商店街
があるという。そこで実際にその通りを歩いてみた。けれどアタシがイメージし
たシャッター通りとは随分違う。もしこの通りをシャッター商店街というなら、
室蘭市や人口が10分の1になった町、極端に人口が減り続けている町の商店街
の人達は怒り出すに違いない。少なくともここは人通りもあるし、閉じたシャッ
ター内には人が住んでいるのだ。実際に知っている道内の各地にある本物の〔シ
ャッター通り商店街〕は、打ち捨てられたように静かで人ッ気がない。
 シャッターはサビ付き、もし開けたら置かれていた時間の長さで、大きな悲鳴
の声を上げるのだろうか。その地域の人情もつながりも寸断されている叫びだ。

 西区のそれは、まだある種の余裕みたいなものが感じられる。そしてその商店
街の手前にある広い通りに面した商店街、こんな風にシャレをかます店主がいる
ようだ。店名も「サイクルショップ 冬眠」ときた。なる程北海道の自転車屋さん
は、雪の半年は冬眠しているのに等しい。世の中、冬眠仲間はいるのだ。(笑)