合格までの道筋

2017-08-22 14:42:14 | 司法試験関連

本試験受験生の悩みのうち、知識面の「網羅性の欠如」と「合格レベルと比較した場合の彼我の差がありすぎる」ことから来る、「ゴール到達までのプロセスが全く見当がつかないために生じる焦燥感」という問題は非常に大きい問題です。

ローの授業だけでは,「網羅性」に極めて難があるのは公知の事実です。それに加え,いきなりゴールレベルの問題(L3的問題)をローのテストで解かされるので,「茫然自失」の状態になってしまいます。「あれだけ勉強したなのに全然できない」。「どうしよう」。

中学生がいきなり大学受験の問題を解かされるようなもので,もはや「できる,できない」どころの話ではありません。どうすれば解けるようになるのか,攻略のためのプロセスが全く見えてこない。しかし「とにかく頑張れ,基本が大事だ」等と抽象論を言われ続け,悪戯に焦るばかり,というのがロースクール生の置かれている状況なのです。これで心的ストレスが貯まらない訳が無い。

結果目標(合格すること)はもちろん大事ですが,ゴール到達までの個々の「行為目標」を的確に設定し,適切な順番でマスターして行くことが実は肝要で,それが「正しい司法試験対策」のあり方でもあります。

まずはアプローチの仕方から変えないといけない場合もあるのです。

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