予備組と上位既修組

2017-09-12 18:15:57 | 司法試験関連

予備試験合格者の合格率(個人的には「10%程度上昇したこと」に着目しています)が今回は際立っています。

しかし、上位ローの既修者合格率を見てみましょう。

東大 150⇒103 68.2%

京大 152⇒96  63.2%

一橋 80⇒52   65%

慶應 210→123 58.6%

中大 339⇒100 29.5%

早大 214⇒76  35.5%

となっているのです。合格率が低い中大・早大を除けば、BIG4既修組はそれなりに高い数字を出しており、今年の東大既修に関しては予備組と同じと言ってよいでしょう。

実は、この現象自体は、数年前から基本的にずっと同じです。強いて言えば、まぁ、今年は差が開いた方だな、と言う感じでしょうか。予備組・上位既習組は、大体60~70%のスパンに収まる感じで推移していると言ってよいと思います。

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「不合格者」と言う括り

2017-09-12 17:39:06 | 司法試験関連

比較的結果を出しているローの数字を見てきましたが、その反対が当然あります。

今年、合格者数0の法科大学院は、5校ありました。合格者数1名が10校、同2名が8校です。もちろん、3名、4名と言うところもあります。

つまり、同じ「法科大学院」と言っても、メジャーリーグもあればマイナーリーグ(3A、2A、1Aなど)もあり、「階層が幅広い」と言うのが実情なのです。

何が言いたいかと言うと、「不合格者」という括りは単位として「大きすぎる」という事が言いたいのです。

不合格者は大なり小なり、「合格するには足りない部分」があります。来年に向けて、この「足りない部分」を探求し、補充していく作業が不可欠です。その際、合格者の話などを聴くことになるのですが、ここでミスマッチを侵さないようにしなければいけません。

このミスマッチ回避については、また改めて書きたいと思いますね。

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旧帝大の場合

2017-09-12 17:31:44 | 司法試験関連

北 大 118⇒29 24.58%

東北大 69⇒18  26.1%

名古屋 118⇒28 23.7%

大 阪 162⇒66 40.7%

神 戸 142⇒55 38.7%

九 州 88⇒17  19.3%

いわゆる旧帝大グループですが、阪大・神大の関西勢の健闘が目立ちますね。阪大・神大を除けば、実際の受験者の中で「4人に1人受かるかどうか」と言う水準なので、油断大敵ですよ。

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上位法科大学院の結果

2017-09-12 17:07:41 | 司法試験関連

上位ローの結果です。数字は、受援予定者数・受験者数・合格者数です。

東京大 292・271・134

京都大 240・222・111

慶 應 348・317・144

中 央 490・455・119

早稲田 388・347・102

一 橋 131・121・60

予 備 410・400・290

予備組が、受験者数比で、合格率72.5%を叩き出し、昨年から急上昇しました。合格水準の切り下げの恩恵を強く受けたことが伺われます。東大:49.45%、京大:50%、慶應:45.4%、中央:26.2%、早大:29.4%、一橋:49.6%と言う感じです。受験予定者数で計算すると当然これより下がります。 

東大・京大・一橋が、合格率約50%で並んだイメージでしょうか。合格率と合格者数を総合すると、今年も東大・京大・一橋・慶應を進学先に選ぶのが良さそうです。法科大学院進学予定の方は、その辺を参考にすると良いかと思います。

因みに、上位ローの未修者合格率を見てみましょう。

東大 121⇒31 25.6%

京大 70⇒15  21.4%

一橋 41⇒8   19.5%

慶應 107⇒21 19.6%

中央 116⇒19 16.4%

早大 133⇒26 19.5%

こうやって見ると、法科大学院自体の教育力には大差ないかもしれません。

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1543名

2017-09-12 16:33:07 | 司法試験関連

1543名でした。過去の合格率の変遷からすると、1300名台もありうると思っていたので、正直意外です。

「受験予定者数比」で計算すると、今年は、6624名に対して1543名の合格なので、23.3%となります。昨年は、7644名に対して1583名の合格だったので、20.7%でしたから、かなり上昇しました。因みに、「受験者数比」で計算すると、今年は、25.86%です(昨年は、22.95%)。

今年は「総合得点800点以上」が合格と言う基準ですが、昨年は「880点」でしたので大幅な切り下げとなっています。昨年は、総合得点の平均点が、829.52点でした。27年度の平均点が793.16点だったのと比べると大幅な上昇がみられた年です。今年の平均点は780.74点でした。27年度は835点以上を合格にしていました。ただ、27年度は1850名が合格しているので、1550番前後の得点で見ると、858点となります。

単純に1550名ラインで総合得点を比較すると、27年:858点、28年:882点、29年:800点となります。平均点は、27年:793点、28年:829点、29年:780点と言う感じです。

単純に数字だけ見れば、今年はかなり受かりやすかった年と言えそうです。受験予定者数比で見た場合、昨年同様の合格率を今年の6624名にかけ合わせれば、1371名となるところなので、1500人ラインを死守したことで、「受かりやすくなった」と言う結果になったのかもしれません。

これまでは、一定の合格率を重視していたのは間違いないのですが、「1500名ライン」というのが法務省的にも重要なラインとして未だ死守している、という予想はできそうです。将来的には合格者数の切り下げを予定しつつも、「あと4,5年は様子を見る」という事だったので、まぁ、その通りと言えばその通りなのですが、朗報と言えるでしょう。

回数制限が5年5回となった以上、「受け控え」は意味のない戦略なのですが、未だ1000名ほどの受け控えが出ています。来年はまだ1500名ラインが期待できそうなことと、受験数は減少傾向にあることを考えれば、「絶対受験すべき年」と言えそうですね。

Comments (2)
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あと少し

2017-09-12 13:39:17 | 司法試験関連

あと2時間半切りましたね。もう、時間の流れがここまで遅く感じるのはこの時くらいなもんでしょう、というくらい、遅く感じる人が多いのではと思います。私もそうでした。縁起担いで、昼はカツ煮込み定食を自分の試験会場だった池袋のお店で食べてましたよ。

毎年書いていますが、16時~17時くらいに人が集中し、いったん閑散とします。そして18時くらいからまた増える、という感じです。ネットで合格を確認した人が来始めるのが18時過ぎなので、合格者が多いなと言う印象を受けます。ですので、16時過ぎの現場とは雰囲気がかなり違いますね。和気藹々としているというか、長時間滞在して友達とお話ししているケースが多いかと。

来年受験予定の人も、気合い入れをするにはまたとない機会ですので、「今度は自分の番だ!」とエンジンをかけるために見に行くと良いと思います。

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