1543名でした。過去の合格率の変遷からすると、1300名台もありうると思っていたので、正直意外です。
「受験予定者数比」で計算すると、今年は、6624名に対して1543名の合格なので、23.3%となります。昨年は、7644名に対して1583名の合格だったので、20.7%でしたから、かなり上昇しました。因みに、「受験者数比」で計算すると、今年は、25.86%です(昨年は、22.95%)。
今年は「総合得点800点以上」が合格と言う基準ですが、昨年は「880点」でしたので大幅な切り下げとなっています。昨年は、総合得点の平均点が、829.52点でした。27年度の平均点が793.16点だったのと比べると大幅な上昇がみられた年です。今年の平均点は780.74点でした。27年度は835点以上を合格にしていました。ただ、27年度は1850名が合格しているので、1550番前後の得点で見ると、858点となります。
単純に1550名ラインで総合得点を比較すると、27年:858点、28年:882点、29年:800点となります。平均点は、27年:793点、28年:829点、29年:780点と言う感じです。
単純に数字だけ見れば、今年はかなり受かりやすかった年と言えそうです。受験予定者数比で見た場合、昨年同様の合格率を今年の6624名にかけ合わせれば、1371名となるところなので、1500人ラインを死守したことで、「受かりやすくなった」と言う結果になったのかもしれません。
これまでは、一定の合格率を重視していたのは間違いないのですが、「1500名ライン」というのが法務省的にも重要なラインとして未だ死守している、という予想はできそうです。将来的には合格者数の切り下げを予定しつつも、「あと4,5年は様子を見る」という事だったので、まぁ、その通りと言えばその通りなのですが、朗報と言えるでしょう。
回数制限が5年5回となった以上、「受け控え」は意味のない戦略なのですが、未だ1000名ほどの受け控えが出ています。来年はまだ1500名ラインが期待できそうなことと、受験数は減少傾向にあることを考えれば、「絶対受験すべき年」と言えそうですね。