出題趣旨の正しい使い方

2012-10-08 18:09:49 | 司法試験関連

出題趣旨は,採点実感等と異なり,試験委員の罵詈雑言の中に込められたメッセージという側面がまるでないので,過去問題から試験委員が何をさせたいと考えているかを見抜いていく,という作業にはあまり適していない素材です。しかし,「問題文の読み方」アプローチと言う観点からは極めて有用です。以下のように出題趣旨を使用します。

まず出題趣旨を眺めながら出題された論点が何かを単に確認します。そしてその後,問題文を見ながら,「問題文のどの記述部部分から当該論点の存在に気がつけるのか,気がつくべきなのか」をチェックするのです。その年の誘導の仕方,問題文の読むべきポイントを出題趣旨から逆算して確認していくわけです。この作業は大変有益です。評価で使うべき部分も確認して行くと良いでしょう。

間違っても,「この論点が出たのか!」的な,「出た,出ない」のチェックだけして満足する,ということにならないよう注意して欲しいです。そんなことをして一体全体何の意味があるのか,冷静に考えれば分かるはずです。そんなことやっているようでは受かりません。

 

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体育の日,嗚呼,体育の日

2012-10-08 12:14:59 | 雑感

全国的に腹立つくらいに3連休らしい。

土日の晩夏の名京阪遠征が無事終了。講義は延長の連打(本当は良くない),カウンセリングも320分,空いた時間は質問対応,更に新合格者の体験談3件,と本当に盛りだくさんで,最後は真面目に力尽きました(力尽きた一番の理由は,土曜日は完全な寝不足で東京から乗り込み,土曜夜は寝ればいいものを梅田で26時半まで酒を飲んでいた点にある,と言うことについてはコメントしない)。なので,京都で少し遊んで帰るという野望は潰えました。

しかしわざわざこのオープンスクールのために広島から大阪まで来てくれた方もいて,感動しました。同時に「責任重いのである!」と再認識(すぐ油断するタイプなので重要)。

カウンセリングって,短時間で初対面の人の相談にどこまで応じきれるのかと言う根本的な悩みを抱えつつやっているんですが,時折,相談者の表情が物凄く明るくなるときがあります。腑に落ちた,光明が見えた,という感じのときだと思うんですが,本当にスッキリした表情,安心した表情,不安が解消した表情が見られるときがあります。正直これが醍醐味。この瞬間のためにやっているようなもの。今回,何回かそういう場面に遭遇し,とても嬉しかった。さて,今日は刑法です(笑)

いよいよ今週末から,実践力完成講義の演習編開講ですなぁ。頑張りましょう。

 

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